このような資料は時々古書として店頭に出てくる。最近ではヤフオク(約7000円)でも出品されている。
捜査資料 自転車 30号 京都市警察本部科学捜査研究所 昭和30年6月20日発行
表紙の国産三輪車のデザインが歴史を感じさせ、なかなかいい。
このタイプの三輪車は明治3年ごろの錦絵に度々登場する。イギリスのランチューン三輪車(Rantoone)を模した構造で、ほとんど木製である。そして最初に自転車という名称がつけられたの乗り物でもあった。
捜査資料の内容は自転車の歴史からはじまり、各部の名称、種類、製造販売機構、自転車工業の概要、関係団体及び同業者、自転車の鑑別に及ぶ。
特に自転車製造業者一覧は大変参考になり、今でも活用している。
現在は殆ど廃業をしているか他の業種に転換したり、吸収合併による統合や海外にその拠点を移している。会社の名前も当然変更されている。
最近も大日本自転車株式会社を少し調べたが、その変遷は複雑であり、よく分からない部分が多い。
このような資料が出てくることにより、自転車歴史研究の一助にもなっている。
表紙
自転車製造業者一覧
こちらの資料は自転車のタイヤ編