-EXPORT TRADER.DEC.1948による-
50頁という小冊子が手元にある。
以前、東京の古書店で3000円で購入。
この資料は大日本機械工業株式会社輸出部が1950年1月に発行したものである。
内部資料であろうか。
1948年12月に英国で行われたの博覧会の調査報告書である。
内容は、アルファベット順に自転車メーカーと自転車部品メーカー別に載せている。
それぞれ出品された各メーカーの自転車について詳しく調査されている。
自転車メーカー名(約30社)をざっと挙げると、アームストロング、バテス、ブラウン・ブラザー、カールトン・サイクル、デイトン、グランビー、ヘッチン、W.F.ホルドスワース、ノーマン・サイクル、ラレー、ラッヂ、ハンバー、フリップス、ヘラクレス、パシュレーなど。
部品付属品メーカー(約70社)ではブルックス、スターメイ・アチャー、ダンロップ、バーミンガム・マッドガード、ブロンプトン・フィッティング、ブリティッシュ・ハブなどである。
戦時中に途絶えた自転車の技術を如何に早く、吸収挽回するかという使命感と熱意が感じられる報告書である。
その後も、外国製自転車研究報告1950年や外国製自転車・機械研究報告1953年など膨大な報告書が続くことでもわかる。
表紙
ラレー社の部分