2020年7月22日水曜日

自転車世界一周

日本力行会の会員である大久保素公(25才)は、1914年(大正3)2月20日に自転車世界一周の旅に出発しました。
 当日は午前9時から皇居前広場で二重橋を拝しながら、日本力行会のメンバーやその他の関係者、それに野次馬を含めた大勢の人々が集まり、壮行会が行われました。大久保青年は集まった聴衆を前に、自転車世界一周の抱負と決意表明をいたしました。その後、主催者を代表して会長から旅の無事と成功を祈念する挨拶がありました。報道陣のインタビューもあり、最後に集まった人々全員が万歳三唱をしました。壮行会の終了後、自転車に乗った彼は勇ましく皇居前を出発しました。背中には、日本語と英語で「自転車世界漫遊」と書かれた旗がひらめいていました。
 
1914年(大正3)2月21日付け東京毎日新聞