2022年2月19日土曜日

バックナンバー 124

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ニュースレター(NEWSLETTER)NO.124

2003年2月8日作成 日本自転車史研究会

●「道路交通政策史概観」刊行
道路交通問題研究会では、この程その研究成果をまとめ「道路交通政策史概観」として刊行した。
第1編前史(明治元年~昭和20年)は、齊藤俊彦氏が執筆。

●第11回服部緑地シクロジャンブル
開催日:2003.3.30(日)10:00~15:00 雨天中止
場所:大阪府豊中市 服部緑地公園
詳細は下記ホームページで
http://cyclojum.hp.infoseek.co.jp/

●写真集・自転車泥棒
このほど映画の題名のような写真集が発行された。
なにげなくそこにある自転車。ダウンタウンに溶け込んだ自転車。 仕事をしている自転車。その自転車はみんな風景になじんでいる。 ゆっくり、のんびりと暮らそうではないかと主張している。
新風舎刊、写真撮影、町田 洋氏

●ヨシダ製作所のオーディナリー
以前、ご連絡したヨシダ製作所所有のオーディナリーの所在がわかりました。 現在、さいたま市高鼻町にある埼玉県立博物館に寄託してあるそうです。 知人を通じて本人に確認取り、先ほど連絡が来ました。 博物館には確認していませんが・・・・・。
まずはご一報まで。
(大宮の井上さんからのメール)

●3割でもそれが残っていたら
私はそのままホテルのバーへ引きずっていかれ、ジョンはひとりでウイスキーを私のぶんまで注文した。
「今、若いアメリカ人と論争してきたところだ。実は、最近、その男にサンビームを売ったんだが、おろかにも塗装をやり直したんだ。8割以上もキレイに残っていたんだぞ。8割本物の塗装が残っているのに、なんだってわざわざ10割のニセ物にしなくちゃいけないんだ。古いサンビームの塗装は、ハケやスプレーガンでやったもんじゃないぞ。薄い溶剤に何回も浸け込んで、極めて薄い多層の塗装に仕上げているんだ。そんな技術も、工場での溶剤の配合や指示書も失われてしまった以上、半分でも、いや3割でも、それが残っていたら、それを生かすべきなんだ」
 ジョンの怒りは大変なものだった。
BIKERS STATION 2003-1「油微塵流双輪術」第36回、小池一介氏記述より転載。

●荒川サイクリングクラブ創立20周年記念誌発行
同クラブは20年前の6月に荒川周辺に居住するサイクリストが中心になり発足したクラブ。このほど記念誌を発行した。

●ニューサイ誌に「自転車の歴史」連載中
シマノの自転車博物館事務局長である中村博司氏が、分かりやすく自転車の歴史を解説。
新連載
・自転車の歴史(1)  中村博司
 自転車の誕生<ドライジーネとボーンシェーカー>
No.468 2003- 2月号
3月号は「オーディナリー」

●オイルボトル?
私はドイツ人のスベンです。質問があります。
日本製の古いオイルボトルで福岡のミツワと書いてある油さしの缶を持っています。何年頃のものか、その情報が欲しい。

事務局: それはミツワのオイルボトルで、1918年7月号の丸石商会のカタログに出ています。 そのカタログをスキャナーし、追って電子メールで送信します。

●オーディナリーについて
①オーディナリーという言葉は英和辞典にもオックスフォードの英英辞典にも自転車の意味は入っていませんが、語源はどこからきているのでしょうか?

②アメリカの本には当時オーディナリーとは呼ばれずペニーファージング等の名で呼ばれていたようです。この正確な意味は?

③オーディナリーの定義とは何でしょうか?鉄の車輪、パイプの車体の他に何かありますか?

④ベアリング、スポークはいつから誰が発明し採用したか?
02.12.21付FAX、N氏からの質問

事務局回答:
①オーディナリー・バイシクルです。 当時最盛期はこの自転車が一般的で普通車と呼ばれました。
②アメリカはハイ・バイシクルだと思います。背の高い自転車という意味です。 ペニーファージングは英国圏の俗称です。ペニー硬貨の大小から名づけられました。
③定義とは難しい問題です。車輪は大小で、ミショー形でないものです。 セーフティー以前の自転車です。車輪は木製でもオーディナリーです。
④「自転車技術便覧」及び「サイクル・その歴史的評論」などの本に出ています。