自転車関係資料-79
この資料は月刊雑誌の「旅とサイクリスト」1969年9月号である。
以下は三笠宮杯の記事。(一部抜粋)
第18回三笠宮杯
東北一周サイクル・ロードレース
三笠宮の号砲でスタート息づまる熱戦で 福島チーム2年連続優勝
日ア車連、東北六県教育委員会などが主催した三笠宮杯第18回東北一周自転車競走は、8月12日から17日までの6日間、東北六県を一周する1326キロ、12区間で行なわれた。
優勝 福島Aチーム 41時間17分19秒4
No. ⑤ 皆様お元気ですか小生も毎日元気にペダルを踏みしめ、一歩一歩前進しています。
Haines Alaska に6月16日に上陸をしまして、東北大学の山岳隊の一行の皆さんと、楽しく過させていただき 1,000余りの Alaska High-way に向い、マイル「0」の Dawson Creek に7月5日に着きました。アラスカハイウエイの最高地 (4,154フィート)では、砂煙の吹き荒れる中を、自転車を押しながら、そして泣きながら………。
真夏とは言うものの、雨が降れば寝袋の中でも、ふるえるぐらいで、ガソリンスタンドの横で寝ていたら、熊がでてきたこともありましたが、やっと下界に降りたという思いです。現在 Edmonton の少し手前におりますが毎日平均60マイルで走っています。でも一番泣かされるのは雨雲で、アッと思うまにズブ濡れ、でも道路状況はよくて、天気で追風でもあれば、90~100マイル は走れそうです。今ナショナルのサイクルメーターの指針は7,200キロを指しています OTTAWA まで2,000マイル余りですので頑張って走ります。
皆さんによろしく。
(昨年の8月、世界一周自転車旅行に出発した大和高田市の池本元光君からの丸1ヶ年振りになる元気な通信です)
現在、当タカハシより出発している海外(1ヶ年以上の計画で)の自転車旅行をしている青年は10人です。皆元気で楽しく、青春最大のバカンスを味ってくれているようです。
”出発前に自転車工場で3日間実習を受けたことや、色々教えて貰ったことが、こんなに役立つとはほんとうに予想もしませんでした”と遠く離れた異国からの便りが到着するたびに 「よかったね」そんなサイクリングのお役に立つ店、そして国内旅行にはC.F.Sのチェーン店や各連絡所をご紹介.
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ナショナル・サイクリングセンター タカハシ
9、10区で若干の距離の変更があったため、昨年より18キロ短縮されたコースを、六県から選出された百四十四選手(補欠は含まず)が駅伝方式で、総合成績で三笠宮杯を争う自転車ロードレース。
数々の名選手を生み、東北開発促進の先兵となった歴史をもち、日本最大の規模を誇るレースで、東北六県出身の若人たちが月おくれのお盆で賑わうみちのく路に覇をきそったが、後半たくみな追い上げで逆転をねらった福島Aチームの大たんな作戦が功を奏して、所要時間41時間17分19秒4(平均時速32、115キロ)で二年連続優勝に輝いた。11区まで首位をリードしていた岩手Aチームは、福島Aチームの後半の激しい追い込にあい、目前の優勝を逸した。
数々の名選手を生み、東北開発促進の先兵となった歴史をもち、日本最大の規模を誇るレースで、東北六県出身の若人たちが月おくれのお盆で賑わうみちのく路に覇をきそったが、後半たくみな追い上げで逆転をねらった福島Aチームの大たんな作戦が功を奏して、所要時間41時間17分19秒4(平均時速32、115キロ)で二年連続優勝に輝いた。11区まで首位をリードしていた岩手Aチームは、福島Aチームの後半の激しい追い込にあい、目前の優勝を逸した。
道路の舗装などの条件は昨年より改良されたが、自動車が激増するなどの交通条件の悪化が影響したためか、第四区で十一の区間で新記録が樹立されただけで、全般に前年を下回る記録に止どまったのは惜しまれる。
なお、今年も大会使用車はブリヂストンの四段変速機付きスポーツ車が採用された。
なお、今年も大会使用車はブリヂストンの四段変速機付きスポーツ車が採用された。
総合成績 1326.0㎞
順位チーム所要時間
1区125.5Km 2区138.5Km 3区113.7Km 4区115・4Km 5区86.7Km
(仙台一気仙沼) (気仙沼一盛岡) (盛岡一八戸) (八戸一青森) (青森一大館)
順位チーム所要時間
1区125.5Km 2区138.5Km 3区113.7Km 4区115・4Km 5区86.7Km
(仙台一気仙沼) (気仙沼一盛岡) (盛岡一八戸) (八戸一青森) (青森一大館)
優勝 福島Aチーム 41時間17分19秒4
⑥高橋 仁 3時間56分47秒3
③芳賀 勇雄 4時間43分17秒0
⑤伊藤 芳男 3時間35分24秒4
⑥渡辺 忠次 3時間2分18秒6
⑥佐藤 美好 2時間51分18秒4
註、選手名の前の数字は各区間での順位
2位以下は下の総合成績表を参照。
註、三笠宮杯東北一周自転車競走大会は、第1回・1952年~第20回・1971年まで開催されていた駅伝方式のロードレース。
その後、競技形式は変更されているが、「ツール・ド・東北」として現在もその歴史は引き継がれている。
以下の記事は、当研究会の創設時のメンバーで顧問でもあった高橋 勇氏の「自転車旅行通信」と店の広告。
自転車旅行通信No. ⑤
アラスカから
Haines Alaska に6月16日に上陸をしまして、東北大学の山岳隊の一行の皆さんと、楽しく過させていただき 1,000余りの Alaska High-way に向い、マイル「0」の Dawson Creek に7月5日に着きました。アラスカハイウエイの最高地 (4,154フィート)では、砂煙の吹き荒れる中を、自転車を押しながら、そして泣きながら………。
真夏とは言うものの、雨が降れば寝袋の中でも、ふるえるぐらいで、ガソリンスタンドの横で寝ていたら、熊がでてきたこともありましたが、やっと下界に降りたという思いです。現在 Edmonton の少し手前におりますが毎日平均60マイルで走っています。でも一番泣かされるのは雨雲で、アッと思うまにズブ濡れ、でも道路状況はよくて、天気で追風でもあれば、90~100マイル は走れそうです。今ナショナルのサイクルメーターの指針は7,200キロを指しています OTTAWA まで2,000マイル余りですので頑張って走ります。
皆さんによろしく。
(昨年の8月、世界一周自転車旅行に出発した大和高田市の池本元光君からの丸1ヶ年振りになる元気な通信です)
現在、当タカハシより出発している海外(1ヶ年以上の計画で)の自転車旅行をしている青年は10人です。皆元気で楽しく、青春最大のバカンスを味ってくれているようです。
”出発前に自転車工場で3日間実習を受けたことや、色々教えて貰ったことが、こんなに役立つとはほんとうに予想もしませんでした”と遠く離れた異国からの便りが到着するたびに 「よかったね」そんなサイクリングのお役に立つ店、そして国内旅行にはC.F.Sのチェーン店や各連絡所をご紹介.
そんな「サイクリングにお役に立つ店」お気軽にサイクリングのご相談にどうぞ!
ナショナル・サイクリングセンター タカハシ
註、池本元光氏については、下記のサイトを参照。
日本アドベンチャー・サイクリストクラブ(Japan Adventure Cyclist Club)(JACC)を創設。
主な著書
①世界ペダル紀行 自転車野郎の世界一周青春記録 上・下 日本を飛びだせの巻 サイマル出版会 1974年発行
②自転車冒険〈大百科〉 日本一周から地球走破までのノウハウ
大和書房 1986年1月発行
③アフリカよ、キリマンジャロよ 自転車野郎の冒険記
サイマル出版会 1982年5月発行