自転車関係資料-207
この資料は「懐中日用便」青木輔清 編 明治10年1月発行
このところ海外の資料が続いているので、偶には日本のものを載せる。
「懐中日用便」とは、ポケット版の日々の便利帳のようなものである。
諸車税として、人力車や自転車の税金が載っている。
諸車税 但し東京府
人力車 二人乗 一ヶ年 金二円
人力車 壱人乗 一ヶ年 金壱円
自転車 一ヶ年 金壱円
西洋形小車 一ヶ年 金拾三銭
註、明治10年代では自転車も西洋形小車も三輪車であったはずである。
ミショー型自転車は殆ど無かったか、稀であった。
現在の貨幣価値に換算すると、正確には分からないが、1円は1万円ほどであろうか。
かなりの税額である。この頃は自転車は娯楽用の贅沢品。
諸車税
国会図書館所蔵
自転車 1ヶ年 金壱円