歩く椅子
下の2枚の図は、
ジョヴァンニ・フォンタナのウォーキングチェア、パドヴァ、1420年
である。
La cattedra deambulatoria di Giovanni Fontana
Padova, 1420
ジョヴァンニ・フォンタナ(Jovanni Fontana)は、1395年頃 - 1455年頃の科学者として知られ、イタリアの医師・技術者であった。彼はヴェネツィアで生まれ、パドヴァ大学に通い、1418年に芸術の学位と1421年に医学の学位を取得した。
この図は、ジョヴァンニ・フォンタナのウォーキングチェアで木製の椅子と、右側の隅にあるフロントアクスルに作用するレバーで構成されている。更にドライバーはレバーを離し、ロープを回して推進する。後部に据え付けられた火薬ロケットの推進力も利用できるように工夫した。
ジョヴァンニ・フォンタナの
ウォーキングチェア、1420年
木製フレームの構造
上のメモの抄訳、
これは多くの歩行者を圧倒した。
それを見たとき、興奮のあまり馬が暴れ、それを抑えることができなかった。
平坦なところや下り坂で利用される。
下段のメモ書きは不詳。
トリノ自動車博物館(MAUTO)に展示された
レプリカの「歩く椅子」
同博物館のサイトより
内部構造
後方から見たところ
前方右にステアリングのレバーがある
同博物館のサイトより