2022年10月13日木曜日

自転車関係資料-204

 自転車関係資料-204

この雑誌は「インダストリアル・エンジニアリング」誌 225号 1869年9月

「LE GENIE INDUSTRIEL」№225 SEPTEMBRE 1869.

一部抄訳、(113頁~)

ベロシペード二輪車(VELOCIPÈDE BICYCLE)

1869 年 9 月

パリのM. A. フィリップの息子による改良製作されたベロシペード。(下の図)

ベロシペードの発明は、ほとんどの発見と同様に、徐々に進化した。車輪を使用するというアイデアは、人間の体重を支え、移動を補助することは古代にまでさかのぼり、神話の時代には一輪車で表されていた。

約60年前、人々はセレリフェール(célérifère)を利用していた。2つの車輪が取り付けられたシンプルな乗り物で、ライダーは地面を足で蹴って進んだ。

この装置は、転がす力が荷重の約 2/100 にすぎないという知識に基づいていた。バランスを維持するための方法はなかった。セレリフェールと現在のベロシペードの間には大きな違いがあった。

ベロシペードの発明者が誰であるかを調査したところ、フランスで取得された最初の特許は、 1818 年のドライス男爵であった。 1818 年から 1868 年にかけて、フランスではベロシペデスに関する 141 件の特許が取得された。この最後の期間以来、特許はますます多くなっている・・・・・。

註、ここで注目したいのは、ベロシペード二輪車(VELOCIPÈDE BICYCLE)及びセレリフェール(célérifère)である。この1869年にBICYCLEという用語を使っているが、何時ごろから使うようになったのか?

当時はドラージネのこともセレリフェール(célérifère)と言っていたのか?最近ではこのセレリフェール(célérifère)は自転車用語としては死語になりつつある。

今後はこの辺の事も調べてみたいと思っている。


「インダストリアル・エンジニアリング」誌
表紙

113頁

114頁

115頁