自転車関係資料-225
この資料は「連邦レポーター」193巻 1912年発行より
巡回控訴裁判所、巡回裁判所および地方裁判所、商事で争われ、判決が下された事例
「THE FEDERAL REPORTER」
VOLUME 193
CASES ARGUED AND DETERMINED IN THE CIRCUIT COURTS OF APPEALS, CIRCUIT AND DISTRICT COURTS, AND COMMERCE
1912.
註、当時の有名自転車企業であったポープとシュインの訴訟事例が目に留まったので以下に紹介する
表題
649頁
650頁
651頁
652頁
一部を抄訳、
ポープ製作所 CO. 対 アーノルド・シュイン & CO.
(巡回控訴裁判所、第7巡回区、1911年10月13 日)
第1,742号。
特許 (328*)-発明-自転車。
スミスの特許第 392,973 号は、フレームにしっかりと組み込まれ、フレームの一体部分を形成する自転車用のペダル・シャフト・ベアリング・チューブに関するもので、印刷された刊行物に記載されている構造に示されている先行技術を考慮すると、発明は欠如のために無効でる。
イリノイ州北部地区連邦巡回裁判所からの上訴。
アーノルド・シュイン & CO.に対する ポープ製作所 COによる訴訟。
被告の判決、および原告の控訴を確認した。
以下の意見については、177 Fed 419を参照。
この理由は、1888年11月13日にウィリアム. E. スミスに付与された米国特許第 392,973 号の請求項目の1及び6の侵害を主張する一般的な形式の訴状を却下する命令の控訴に基づいている。
1888年2月16日、自転車の改良。
これらの出版物のカットと説明事項は、次のことを示している。
特定の安全自転車は、主にチューブで構成され、中央にしっかりと組み込まれたボトムブラケットを備えていると宣伝されていた。
管状のペダルシャフトが完全に密閉されていたかどうかはわからない。
したがって、スミスが訴訟の特許を申請する数か月前、そして法的推定によれば、それは彼がクレームをした発明の前の時期であったように思われる。
その性質上、特定の詳細を示していないが、スミス特許の第1クレームまたは第 6クレームのいずれかの主題に発明の可能性のある単純な図がある。
フレームに対するボトムブラケットの位置
これらの刊行物に示されているように、リーチはスミス特許の図 1 に示されているものと同じであるが、図だけではボトムブラケットが穴のないチューブであるとは言えない。
リーチまたはフレームに明確に集中化され、組み込まれており、その不可欠な部分を形成している。
標準的な自転車業界の出版物から抜粋した「ラレー」自転車の次のカットは、イラストとして役立つ。
1887年5月25日付けの「サイクリスト」に掲載された。及び1887年7月20日付け「スターメイズ・ハンドブック」。
クランク・アクスル・ブラケットは、下部リア・フォークとダイヤモンド・フレームの下部フロント・メンバーの間の中央に配置されているように見える。
ブラケットはフレームにしっかりと固定されている。
下部リア ・フォークと下部フロント・フレーム・ メンバーは、クランク・シャフト・ブラケットから半径方向に延びているため、ブラケットはそれらの間の中央に配置され、実質的にフレームの一体部分を形成するように構築されていると言える。 「スターメイズ・ハンドブック」では、「しっかりとしたクランク・アクスル・ブラケットを緩めることは不可能」とされている。
「スターメイズ・ハンドブック」 は、記録にある他の印刷物と同様に、そこで検討されているクランク軸ベアリングが連続した穴のないチューブの形であったかどうかは不確かなままであり、申立人は、訴訟で特許があると主張しているが・・・・。