以前、岡山へ行きましたときに、河原 正さんの資料館(我楽苦多二輪資料館)で、出宮選手が1936年のベルリン・オリンピック大会に出場した際着用したユニホームを見せていただきました。この白いユニホームには、胸の部分に赤い字で「NIPPON」と書かれ、背中には千人針で刺繍された日の丸がありました。
出宮順一選手は、当時の一流選手で、特にオリンピックの同年の1936年にスイスのチューリヒで開催された男子個人ロードレースに於いて日本人初の7位入賞をはたしました。
この7位の記録から既に70年以上になりますが、未だにオリンピック、世界選手権大会の男子個人ロードレースでこの記録を上回る日本人選手は現れていません。