2009年2月23日月曜日

坂の上の雲

 本日やっと司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」が読み終わりました。読むのに2ヶ月ぐらいかかってしまいました。読みははじめの頃は、何となく面白みを感じませんで、途中一週間ほど中断して、別な本を読んでいました。その本も読み終わりますと、また手元にあった「坂の上の雲」が気になり、読みはじめました。時間をかけて読んでいるうちに、だんだんと引きつけられ、面白くなってきました。
 それにしても、いまさらながら司馬遼太郎の凄さが分かりました。どうしてこのような長編歴史小説がかけるのでしょうか、凡人の私には理解できません。
 この小説を読んでいて、どうでもよいことなのですが、自転車がでてくるところがないか注意して読みましたら、やっと後半に出てきました。そのページの前にもあったかも知れませんが、記憶にありません。次の一文だけ覚えています。
 「自転車に乗った財部彪大佐が、高輪台町の山本権兵衛の大臣室に入ったのは、この夜の八時ごろである」(文春文庫『坂の上の雲』七巻  P.308)
 この小説を論評したり、感想を述べたりすることはできませんが、私が感じたことは、戦争は常に悲劇の連続であり、何一つよいところがないということです。
 自転車が主題になった小説では、夏目漱石の「自転車日記」、志賀直哉の「自転車」などが有名です。