2009年3月7日土曜日

ヒッコリー

 ヒッコリーはクルミ科の落葉樹の名前ですが、1890年頃アメリカのマサチューセッツ州ニュートンのスターリング自転車会社が、このヒッコリー材を使って自転車を製造しました。ヒッコリーは主に泥除けやチェーンカバー、リムなどに利用されましたが、エリオット・ヒッコリーのようにフレームも含め殆んどがヒッコリー材を使っている自転車もあります。接合部のヘッドラグなどには装飾された美しい金具が付けれれています。

 私は以前あるアメリカのコレクターの家でエリオット・ヒッコリーを見たことがあります。ヒッコリーは樫のような硬さもあり、柔軟性もあります。自転車のパーツとして利用することができるほど耐久性にも富んでいます。

 いまでもアメリカのマニアの間で人気があり、オークションで高値で取引されています。本日見たイーベイのオークションにもヒッコリーが出ていて、初競値が3,000ドルもしていました。