2009年3月6日金曜日

ブロンコ

 本日ある人からブロンコ自転車の照会がありました。私は20年ぐらい前に何処かでその自転車を見ているのですが思い出せません。恐らくアメリカのコレクターの家に行ったときに見たのではないかと思いますが、分かりません。ブロンコよりもむしろヒッコリーの方をよく覚えています。ヒッコリーはいまでもマニアの間で、人気がありオークションでも高値で取引されているようです。
 ブロンコ自転車はアメリカのメーカーで、マサチューセッツ州ウエストバロにあったホワイトサイクル会社が1890年に製造した自転車です。この自転車の特徴としましては、サドルの位置とクランクペダルの位置がほぼ垂直の一線上にあります。見るからに乗りにくそうな自転車です。ですから重心は後輪側にあります。長時間の走行には不向きであったと思います。恐らく曲乗りに使用されたのではないでしょうか。
 それから駆動方式は、一般的なチェーンではなく、後輪のハブに取り付けられたクランクペダルとギヤにより車輪を回転させる方式です。1889年のイーグルに感じが似ています。
 イーグルはダルマ自転車を反対にしたような形状です。早く言えば後輪のハブにペダルクランクがついているタイプです。私は一度イーグルに乗りましたが、後ろに転倒しそうになりたいへん怖かったことを覚えています。

 ブロンコの意味は、じゃじゃ馬です。下記の本を参照願います。

Collecting and Restoring Antique Bicycles (ペーパーバック)
G. Donald Adams著 135頁-136頁