ロングの蒸気三輪車
下記の本を眺めていたらシンガー三輪車(一番下の写真参照)によく似た蒸気エンジン付三輪車の写真が目に留まった。
「Wheels and Wheeling: The Smithsonian Cycle Collection」
Smith Hempstone, Oliver;Berkebile, Donald H. 1974
抄訳、
ジョンH.ベーコン(John H. Bacon)提供、1956年
博物館に展示されている最も古い完全に操作可能な自走式ロード車両は、マサチューセッツ州ノースフィールドのジョージ A.ロングによって1880年頃に製造された蒸気エンジン付三輪車である。
その後、このロングの三輪車は解体され、部品も散逸していたが、1946年に当時ボストンに住んでいた96歳のあるビルダーから、給水ポンプと駆動プーリー、及びエンジンを入手。
ロングは、何年も前にノースフィールドでマシンの部品を見たことを思い出したのである。 ベーコン氏の調査の結果、不足している部品のほとんどを入手し、その後いくつかの交換部品も使用して復元した。
ジョージ・ロング(George A. Long)の
二人乗り蒸気エンジン付三輪車
蒸気エンジン部分
1883年7月10日付の特許 №281.091
シンガー三輪車、1879年
Singer and Company Limited
「King of the Road・ Illustrated History of Cycling 」
1975 by Andrew Ritchie 103頁