2023年5月12日金曜日

引き札 - 2

 引き札 -2

引き札は、商店や問屋、製造販売元などが商品やサービスを宣伝するために作成した広告チラシのこと。江戸時代から大正時代にかけて流行したが、特に明治時代には、浮世絵の伝統を受け継ぎつつ、機械木版刷りや石版摺りなどの新しい印刷技術の導入で、色鮮やかで大胆な図柄とキャッチコピーが特徴的な引き札が大量に作られた。引き札は、店頭や街頭で無料で配布されたり、家の壁や襖、銭湯などに貼られたりして、多くの人々の目に触れた。商品や商店の名前だけでなく、当時の衣食住や日用品、産業や文化などを映し出す歴史資料としても貴重である。また、美術品としての価値も高く評価されており、現在では博物館や美術館で展示されたり、コレクターにも蒐集されている。

註、引き札 -1は → こちら


引き札 明治期
図柄は郵便配達員と自転車及び
郵便小包・電信料金表
時計附属品とあるが
どこの商店の引き札か欠損していて不明
日本自転車史研究会所蔵