2023年5月13日土曜日

錦絵 - 6

 錦絵 - 6

この錦絵は明治4年頃の「當世い車づくし 辻亀梓」である。絵師は不明であるが絵の構図からして芳虎と思われる。

以前にこのブログでも次のように紹介している。

當世い車づくし 辻亀梓 明治初期 自転車(ラントーン型三輪車、後押自転車(五輪車)、壱人車 、水溺車 絵師は不明だが、この時期盛んに車尽くしシリーズを多く描いた芳虎の可能性がある。

国会図書館所蔵

早稲田大学図書館所蔵

日本自転車史研究会所蔵
但しカラーコピー

芳虎とは、
歌川芳虎(うたがわ よしとら)で、江戸時代末期から明治時代中期にかけての浮世絵師。幕末から開化期にかけて、歌川貞秀と並び活躍した絵師の一人である。
歌川国芳の門人となり、武者絵や役者絵に優れた作品を残した。また、横浜絵や開化絵など、幕末から明治にかけての新しい風俗を描いた錦絵も多く手がけた。一方で、徳川家康を風刺した錦絵「道外武者御代の若餅」を出版したことで処罰されたり、師の国芳と不和になって破門されたりと、波乱に満ちた人生を送った。
生没年不詳だが、作画期は明治15年(1882年)まで確認されている。
一猛斎、孟斎、錦朝楼などの号を持ち、本姓は永島、通称は辰五郎である。