自転車関係資料 - 239
「新小説」春陽堂 明治32年1月、
金本位自転車
「あら結構な自転車ですこと車のこしらへは申し分ないらしいが乗り手が下手ではやっぱり運転がむつかしからう」
と書いてあるのか。くずし字は難しい。
金本位自転車
明治時代の金本位制について
明治時代における金本位制とは、日本が1871年から1897年まで採用した通貨制度のこと。
貨幣の価値を貨幣の価値を金に基づかせる制度で、金貨や金と交換できる兌換紙幣を通貨として流通させるものである。国際的な貿易や決済に便利で、通貨の安定性や信用性を高めるメリットはあるが、金の供給量に依存するため、経済の拡大や調節には不向きで、デフレーションや不況を招くデメリットもあった。
明治30年(1897年)、日清戦争で得た賠償金を基に、貨幣法を再改正し、平価を半分に切り下げて金本位制に復帰し、兌換紙幣が発行される。