2023年5月5日金曜日

自転車関係資料 - 240

 自転車関係資料 - 240

この資料は1992年のサンツアー・カタログ(一部)

表紙

20頁

21頁

サンツアーの歴史は、1950年代に東京の岩井製作所が外装3段の変速機を開発したことから始まる。その後、大阪の前田鉄工所がリアディレイラーとサンツアーブランドを引き継ぎ、自転車ブームに伴って成長した。サンツアーは、変速機のスラントパンタ方式やサスペンションなど、高品質で革新的な部品を生み出した。しかし、1990年代には前田工業の経営危機により、サンツアーブランドは日本から消えることとなった。現在は台湾のSRサンツアーがサンツアーブランドを継承しているが、変速機などの主力製品は製造されていない。サンツアーは、日本の自転車部品業界に貢献をしたブランドとして、現在も多くのファンがいる。

補足説明、
大阪の前田鉄工所は、1922年に自転車用フリーホイールの製造販売を始めた会社。その後、岩井製作所と共同で外装変速機の開発に取り組み、サンツアーというブランドを立ち上げた。サンツアーは、高品質な変速機やブレーキなどを製造し、日本だけでなく海外でも人気を博した。しかし、1990年代に入ると、シマノやカンパニョーロなどのライバルに押されて業績が低迷。1995年にはモリ工業に吸収されて廃業した。サンツアーのブランドは、台湾のSRサンツアーが引きついたが、現在はサスペンションなどを中心に製造しており、変速機は製造していない。

大阪の前田鉄工所は、1922年9月に前田鹿之助が創業した自転車部品の製造会社。

前田鹿之助
「自転車業界創業者調査」竹内常善 調査
1980年10月
広島大学経済論叢 第4巻 第2号 抜刷

植原号のリアデイレーラー
サンツアーGPX 1989年

サンツアーGPXは、1980年代後半から1990年代前半にかけて、マエダ工業が製造・販売していた自転車用コンポーネントの一つ。

フロント

私の植原号