錦絵 - 5
この錦絵は「東京市中馬車往来之図」3枚続き 三代目歌川広重 画、辻亀板 明治3年頃
国会図書館所蔵 2枚目
全体図
東京市中馬車往来之図は、三代目歌川広重が明治3年ごろに描いた錦絵である。この絵は、東京の市中を馬車で走る人々の様子を描いている。馬車は、幕末に外国人が持ち込んだ乗り物で、当時は珍しいものであった。馬車に乗る人々は、主に外国人や富裕層。
この絵は、文明開化を表現した一つの作品と言える。
特に2枚目中ほどの自転車に注目。屋根付きのラントーン型三輪車が描かれている。右上の築地ホテル館は、1868年に開業した日本初の本格的な洋風ホテルである。
この錦絵は国立国会図書館や国立歴史民俗博物館などに所蔵されている。