錦絵 - 7
「東京名所・東京駅及び丸之内ビルディング之偉観」昭和11年 土屋 博 石版画 天正堂画局
自転車が上下の絵で4台見える。その他、自動車、路面電車、人力車、馬車、空には複葉機が2機描かれている。
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全体図
日本自転車史研究会所蔵
天正堂画局と石版画について、
大正時代から昭和初期にかけて活動した石版画の発行所である。
天正堂画局は、東京の浅草にあった天正堂という文具店が、石版画の需要が高まったことに着目して設立した。
土谷伝や土屋博などの人気画家と契約し、東京名所や歴史的事件などを題材にした彩色石版画を多数発行。
石版画は、鮮やかな色彩と細密な描写で知られ、当時の人々に広く親しまれた。天正堂画局は、大正11年(1922年)に開催された平和記念東京博覧会の公式石版画も手がけた。
石版画は、現在でも古書店や美術館で多く見ることができる。