2023年5月3日水曜日

自転車関係資料 - 238

 自転車関係資料 - 238

下の資料も前回に掲載した子供向け漫画である。

前回はこの漫画のタイトルは不明と書いたが、これには「幼年パンチ」とある。

発行年は大正5年春である。

ダルマ自転車と安全型自転車が描かれている。

博文館の「幼年ポンチ」は、1910年代に発表された、日本の初期の子供向け漫画の代表作。当時の子供たちの生活や遊びを垣間見ることができる。

現代においてもそのユーモアや魅力が色あせない作品であり、日本の漫画史において重要な位置を占めている。


「幼年ポンチ」の緒言と1頁
自転車

博文館の「幼年ポンチ」の奥付には、編集者として木村小舟とある。
木村小舟は、岐阜県加茂郡加治田村(現在の富加町)出身。本名は木村定次郎。
1896年(16歳)に、幼年時代からの希望であった小学校教員の第一歩を踏み出し、加治田小学校の雇教員として勤める。そのかたわら、博文館の少年雑誌『少年世界』への投稿をする。1898年には「胡蝶船旅行」1編が、1899年には「雪姫物語(科学的お伽噺)」「蟻の旅(お伽噺)」など10編が掲載された。1900年9月、19歳で博文館に編集者として入社する。1901年9月から1914年12月(34歳)に退社するまで、『少年世界』の編集を担当し、最後の2年間は編集長を務めた。編集者として様々な分野について執筆している。退社後も、『少年世界』に理科談と童話の執筆を続けた。