自転車関係資料 - 268
「学びの手車」創刊号 転輪館 1889年(明治22年)11月4日発行
「学びの手車」は、1889年に創刊された子供向けの教育雑誌。
表紙はダルマ自転車だが、自転車のことは何も書かれていない。
明治22年頃と云えば、日本でもやっとダルマ自転車のような二輪車が流行してきた時期であり、鍛冶屋や車屋(人力車製造業)などが盛んに国産のダルマ自転車を製造した。
この流行のきっかけは初めてコロンビア製のダルマ自転車で世界一周の途上に長崎から横浜までをサイクリングをしたトーマス・スティーブンス(Thomas Stevens)である。それは3年前の1886 年(明治 19 年)であった。
この表紙の自転車をよく見ると前後の泥除けの位置が逆になっている。(一番下の写真参照)
表紙
国会図書館所蔵資料
以下同じ
明宮(はるのみや)殿下と目次
日本自転車史研究会の会報「自転車」第81号 1995年3月15日発行の表紙に使用。
泥除けの位置
明治自転車文化展 1984年