三菱十字号
下の資料は、 三菱十字号の輸出向けのチラシ。(1949年頃)
ツインドライブ、十字号
型式、X-867.5-A X-669-A
表紙
資料提供:瀧川美佐緒氏
車体の主要な部分
厚さ2mmのアルミニウム合金板でできている。
ハンドルバーはスチール製。
フロントフォークはテーパー付きアルミニウム合金。
強度
自転車のフレームや車体は通常の自転車よりも頑丈である。
主な特徴
1.「ツインドライブ」は、普通の自転車より軽くて強い。
2. 女性向きだが、普通の女性タイプほど弱くない。
3. 構造が簡単なため、メンテナンスや修理が容易で、コストも最小限に抑えられる。
4. この自転車には、高さと幅を調整できるハンドルバーが取り付けられた一対のフロントフォークが付いている。
寸法
タイプ
X-867.5-A X-669-A
車輪径
28 インチ (711 mm) 26 インチ (660 mm)
ホイールベース
45インチ(1153 mm) 42インチ(1066 mm)
フレーム高さ
21 インチ (533 mm) 20 インチ (508 mm)
ステアリングアクスルの傾き
67°1/2 69°
トレイル
29/32インチ (74mm)
27/32インチ (56.5mm)
重量
完成した自転車の重さ
40ポンド(18kg)
ライダーの体重
176 ポンド (80 kg)
許容荷重
荷物台の上に
110 ポンド (50 kg)
裏面
資料提供:瀧川美佐緒氏
ボディは、一般的な自転車の菱形フレームではなく、アルミ合金板と同様の合金チューブを直角に交差させた箱型構造となっている。
フロントフォーク
フロントフォークはテーパー状のアルミ合金チューブで構成されている。
一般自転車と共通の標準部品
一般自転車と共通の標準部品
タイヤ、チューブ、リム、スポーク、前後ハブ、ギアクランク、ペダル、フリーホイール、チェーン、サドルなど一般自転車の標準部品をそのまま使用できる。
取付け調整
ハンドル
ハンドルバーはフロントフォーク上端にクリップとボルトで別々に挿入されており、上下・前後に調整可能。 ハンドルバーには左右の高さのバランスを整えるためのマークが付いている。
取付け調整
ハンドル
ハンドルバーはフロントフォーク上端にクリップとボルトで別々に挿入されており、上下・前後に調整可能。 ハンドルバーには左右の高さのバランスを整えるためのマークが付いている。
ハンドルバーを引き出さないように注意。赤い線の上。
構造は図のとおりである。 ヘッドの裂け位置に合わせて、ボールシートを指で調整し、隙間ができすぎないように締め付ける。 フロントフォークをボルトでしっかりと締め付け、ボルトに割ピンを通す。
ブレーキ
ブレーキはボーデンコントロールを備えたキャリパータイプである。 その調整は導管の端にある調整ピースによる。
ブレーキシューはできるだけリムに近くなるように調整する必要があるが、常に作動しないようにする。標準的な自転車と同様に、シートラグに取り付けられているボルトを緩めてからサドルピンを調整する。 サドルピンを赤い線より上に引き出さないように注意。