自転車関係資料 - 269
「自転車の歴史」自転車文化センター 1983年(昭和58年)11月1日発行
先般のブログ「マクミランの自転車」で少し触れた自転車文化センター発行の自転車年表が書棚の奥から出てきた。やはりこの表紙は間違いなくマクミランの自転車であった。
なぜ表紙をマクミランの自転車にしたのか、いまとなっては分からないが、単純な解釈をすれば、初めて地面から足が離れた自転車ということからであろう。当時はまだこれが定説であった。或いは他に理由があったのかも知れない。既に発行から40年経っているので、これも一つの歴史になりつつある。
1990年にスコットランドのグラスゴーで第1回国際自転車歴史会議が開催され、その会場でニコラス・オディ氏は、マクミランの再評価として「カークパトリック・マクミランは、ペダル自転車の発明者、それとも自転車の発明者? 」を発表した。その他にもマクミランの議論が行われた。丁度この年は同じグラスゴーで、マクミランのペダル駆動自転車の発明を祝う150年祭(KM150)が開催されていた。
そのイベント開催に合わせてこの歴史会議は開催され、疑問を投げかけたのであった。
以前、当研究会の資料室には、KM150の記念プレート(縦10㎝横15㎝ほど)があったが、いまは見当たらない。
右 表紙
1頁
2.3頁
1839年(天保10)
カークパトリック・マクミラン (Kirkpatrick Macmillan)1810~1878 (イギリス) が、後輪駆動による二輪車を発明。 このマクミラン型により、二輪車として、 初めて足が地面を離れた。 マクミランの故郷スコットランド・ニートヒル村では、マクミラン型ができて100年目にあたる1938年が第2次世界大戦中だったので、戦後の1946年9月、 百年記念祭を行った。
註、ニートヒル村ではなくコートヒル村。