2021年4月24日土曜日

大正初期の写真

 大正初期の写真

下の写真は大正初期に撮影されたものである。
小田原の野地サイクル商会の初代店主であった野地孝助さんが五十嵐写真館に依頼して撮影したもの。
五十嵐写真館は明治30年創業といわれる老舗で、現在も営業を続けている。

今日、店の前にちょうど行ったので、その写真も掲載する。

孝助さんの自転車をよく見るとハンドルは当時流行したアップハンドルで、逆天返しすればレーサー仕様にもなる。通常はアップハンドルで使用し、レース時は反転させることにより、競技用自転車としても利用できる。因みに孝助さんも若い頃はアマチュア自転車競技選手であった。その写真も下に載せる。

昨日の旧小田原郵便局前を走る自転車も同じようなアップハンドルであったことを思い出して欲しい。

以前、宮田の特許資料でも紹介したが、その自轉車用自由(ハンドル、ポスト)もハンドルを天返しすれば、簡単にアップハンドルにすることができたはずである。
この特許も当時の顧客からのリクエストなどがあったのであろう。

私は逆に中学生の時に父から買ってもらった丸石の自転車のハンドルをドロップにして乗っていた。今では懐かしい思い出である。

野地サイクル商会の初代店主
野地孝助氏
写真提供:野地サイクル商会

アマチュア自転車競技選手時代
左が野地孝助氏
写真提供:野地サイクル商会

本日(2021年4月24日)撮影した
五十嵐写真館の店舗前

自轉車用自由(ハンドル、ポスト)
第一四八八九號 第四六類
出願明治四十一年七月十三日
特許明治四十一年八月十九日
東京市本所區菊川町二丁月五十二番地
宮田栄助
典拠、明治41年10月25日発行「輪界」第2号 39頁