ニュースレター(NEWSLETTER)NO.97
1998年5月3日作成 日本自転車史研究会
平塚(神奈川県)にある宮川スポーツサイクル店に 昭和37年のメヤム号が展示されている。 この自転車は当時名古屋にあった日帝工業で製造されたもの。 機種は軽快車で、モダンな作りになっている。 細かいパーツにも日帝のマークが入っていて当時の隆盛ぶりを感じさせる。
同店には、この自転車の裏付け資料である当時のカタログ類もそろっている。
今となっては価値ある1台である。
自転車オークション
日本ではまだ自転車のオークションは行われて いないが、イギリスやアメリカでは盛んである。
日本ではまだ自転車のオークションは行われて いないが、イギリスやアメリカでは盛んである。
最近ニューヨーク(4月16日)で行われたオークションでは、アメリカらしくスターやイーグルも 競売にかけられた。中にはジャンクで酷いものも紛れていたが、 ほとんどは適正な価格で落札されたようだ。
イギリスでは老舗のフィリップスが8月15日(土)に恒例の 自転車とメモラビリアのオークションを予定。
自輪車の駆動方式?
VCCのボーンシェカー誌(NO.146)に 自輪車の駆動方式を暗示させるような三輪車の写真が掲載(P.14)されている。
自輪車の駆動方式?
VCCのボーンシェカー誌(NO.146)に 自輪車の駆動方式を暗示させるような三輪車の写真が掲載(P.14)されている。
この写真にはロードスカラー(1892)と言う名前がつけられている。ちょうどボートのスカルで船を 漕ぐ感じだ。自輪車の方は、1本の綱を引く方式である。
形状は異なっているが、 ワイヤーを使っての駆動方式は共通している。
最後の将軍と自転車
いまHNKの大河ドラマで「徳川慶喜」 を放映している。この慶喜さん、実は大変な趣味人で、カメラ、猟銃、自転車など 明治に日本に渡来した新しいものを真っ先に取り入れている。 特に自転車は有名で、当時ほとんどの人が見たことがない時期に早々と 乗っている。乗った自転車の種類は、オーディナリー型である。 現在のところ写真が出てきていないので、詳しいことは分からないが、 おそらくアメリカ製のコロンビアであろう。 なぜなら明治19年にアメリカ人のトーマス・スチィーブンスが自転車の 世界一周旅行で、オーディナリーに乗り日本を走っているからだ。 慶喜は東海道を走る彼の姿を見たに違いない。 翌年に自転車を発注した記録(静岡大務新聞、明治20年2月5日付) が残っている。
形状は異なっているが、 ワイヤーを使っての駆動方式は共通している。
最後の将軍と自転車
いまHNKの大河ドラマで「徳川慶喜」 を放映している。この慶喜さん、実は大変な趣味人で、カメラ、猟銃、自転車など 明治に日本に渡来した新しいものを真っ先に取り入れている。 特に自転車は有名で、当時ほとんどの人が見たことがない時期に早々と 乗っている。乗った自転車の種類は、オーディナリー型である。 現在のところ写真が出てきていないので、詳しいことは分からないが、 おそらくアメリカ製のコロンビアであろう。 なぜなら明治19年にアメリカ人のトーマス・スチィーブンスが自転車の 世界一周旅行で、オーディナリーに乗り日本を走っているからだ。 慶喜は東海道を走る彼の姿を見たに違いない。 翌年に自転車を発注した記録(静岡大務新聞、明治20年2月5日付) が残っている。
国際自転車歴史会議
第9回を迎える国際会議が、8月19日から21日の3日間 カナダ、オタワの国立科学技術博物館で開催される。この会議の模様は インターネットでも配信される予定。
チェコのレプリカ車
東欧では珍しくチェコはアンティーク自転車 の活動が盛んな国である。良質なオーディナリーのレプリカ車も手ごろな価格で 製造販売されている。サイズも40インチから58インチまで取り揃えている。 オリジナルのオーディナリー車の価格が高騰し、手に入りにくくなった昨今、 このレプリカ車を利用するのもよいだろう。
ニュー・モールトン発表
イギリスのモールトン博士は、この程 第三世代のモールトン自転車を発表した。 詳しくは関連のサイトを参照。
Dynavec/moulton/moulnews.
ビッカートンは如何
名古屋の八神商会でイギリスの小径車ビッカートンが 売られている。総アルミのユニークな折り畳み車である。価格は1台、75.000 円。
これは、F・W・エバンズのビカートン(Bickerton)
自転車と電車に乗れる
運輸省は、地球温暖化の解決策の一環として電車に 自転車の持ち込みができる制度の導入を始めた。この夏から実験に入る。当初は 混雑のない都市部以外の地域を対象に実施する。現在は手荷物扱いで折りたたま なければ持ち込めなかったが、今後はそのままの状態で電車に持ち込むことが できるようになる。
変速機の意外な歴史
この程、自転車の変速機をテーマとした本がフランスで 発行された。
題名は「DU VELOCIPEDE AU DERAILLEUR MODERNE」。 変速機の意外な歴史的事実を紹介するとともに、 今はなきサンプレックスやユーレー、シクロ等 も登場。その手のマニアやオタクは必携の書と思われる。
注文先;Association des Amis du Musee d'Art et d'Industrie 2 place Louis Comte 42000-Saint-Etienne
「DU VELOCIPEDE AU DERAILLEUR MODERNE」