2021年11月18日木曜日

バックナンバー 98

 バックナンバー 98

ニュースレター(NEWSLETTER)NO.98

 1998年8月12日作成 日本自転車史研究会

●ホビー・ホースの本
この程イギリスでホビー・ホースの 本が発行された。著者はロジャー・ストリート氏。頁数は約200ページ。 図版(カラーを含む)もたくさん掲載され、大変参考になる。ホビー・ ホースのみに言及したこのような本は珍しい。P.116 のレディース・ ホビー(1819年)や P.151 のランド・パント(1819年)の挿絵は、 自輪車との関連を想起させてくれる。 また、P.154 のゴンパーズ(1821年)のホビー・ホースは、そのユニークな 駆動方法に感嘆する。 すでにこの時代にラチェット式のハブギヤーが採用されているのである。

「THE PEDESTRIAN HOBBY-HORSE」
by Roger Street


●自転車ものがたり
月刊「たくさんのふしぎ」7月号(第160号)は”自転車 ものがたり”と題し、自転車の発達史を特集。子供向けの本だが、歴史の記述 は正統である。 自転車文化センターやパリの小林恵三氏(自転車史研究家)らが制作に協力している。
 
●「On The Wheel」誌に八神氏登場
クラシック自転車マニア向けのアメリカの雑誌に 名古屋の八神史郎氏が登場。氏が自転車に興味を持った経緯や博物館設立 のことなどを3ページにわたり述べている。
「On The Wheel」Magazine for the Classic Cyclist,No.3

●オークション
イギリスのフィリップスで恒例の自転車関連の オークションが開催される。8月15日(土)午前11時からハンマープライス。
 
●カンパの初期カタログ
イタリアのパーツメーカーであるカンパニョロ社の 初期のカタログはマニアの間でも非常に入手困難になっている。 この程八神商会ではNo.12とNo.13 を復刻(ただし簡易コピー)した。興味のある会員は同商会に問い合わせを。

●看板博物館
福岡県二丈町に昭和30年から40年代にかけて たくさん作られた琺瑯看板を集めた博物館が登場した。

最近でもまだ 田舎の道をサイクリングすると農作業小屋や水車小屋、古い自転車屋の板壁に「丸石自転車」や「マルキン自転車」等の琺瑯看板を目にする。


メヤム自転車の琺瑯看板
シマノ自転車博物館所蔵