鉄道博物館
鉄道博物館では企画展「 驚・収蔵展」を開催中。
会 期 2024 年3月9日(土)~6月 17 日(月)まで
鉄道博物館の所在地:〒330-0852 埼玉県さいたま市大宮区大成町3丁目47番
以下は展示品の一部、
丸石のプレミヤ號自動自転車
写真提供:武 邦彦氏
以下同じ
カンガルーのプリミヤのマークが見える
丸石プリミヤ号 1925(大正14)年 案内板より
大正時代の末頃から日本でもオートバイの普及が始まった。このプリミヤ号は、1925 (大正14)年に丸石商会(現在の丸石サイク ル)が販売を開始したもので、製造は神戸の日英自転車製造が担当した。空冷の2サイクルエンジンを備え、ベルト駆動で動くところ が特徴的である。
特殊自転車 (皇太子御成婚記念品) 1959(昭和34)年 案内板より
1959(昭和34)年4月10日、皇太子殿下。 皇太子妃殿下(現在の上皇・上皇后さま)が御成婚される際、日本自転車業界からのお祝いとして、自転車産業の技術の粋を結集して当時の日本で作ることのできる最高の自転車を製作し、両殿下へ献上することになった。皇太子殿下用に1台、皇太子妃殿下用に1台を献上し、それと同型のものが7セット作られ、全国のデパートなどで巡回展示された。これはそのうち皇太子殿下用と同型のもので、自転車産業振興会からのちに交通博物館へ寄贈された。
プリミヤ自動自転車
当時の丸石プリミヤのカタログより
プリミヤ自転車の略歴、
プリミヤは、英国の自転車メーカーで世界的な企業に発展したメーカーの一つ。(Premier プレミアとも表記)
1875年、ウィリアム・ヒルマンとウィリアム・ハーバートが自転車メーカーとして英国のコベントリーで創業、社名はヒルマン&ハーバート・サイクル社。
1876年、この年にジョージ・クーパーも参加し、社名をヒルマン、ハーバート&クーパー株式会社と改名。
1902年、プレミアサイクル株式会社と改名。
1914年、プレミアサイクル株式会社をコベントリープレミア株式会社に変更。
1920年、シンガー社に売却、コベントリープレミアの商標は、その後もシンガー社が引き続き使用し、1927年まで製造を続ける。
日本で初めて販売したのは大阪の角商会で、1911年(明治44)にはプリミヤのカタログも発行している。
日本で丸石商会が一手販売したプリミヤは、神戸市筒井町の日英自転車製造株式会社が製作した日本製のプリミア自転車である。