仙臺新報 - 11
「仙臺新報」第25號 仙臺新報社 1908年(明治41年)8月31日発行
自轉車の昨今
自轉車製造は漸次に好況を呈し、今や全國に内地製の自轉車は五六萬臺の多きに及ぶべし而して輸入自轉車にして現に使用されつつある者は少くとも三十万臺に下らざるべし抑もそも 自轉車の壽命は平均五ヶ年として過去四年間は年々五六萬臺の輸入ありしや疑無し、固より自轉車製品としての輸入は年二萬乃至三萬あるべきも税金を免がるる爲に未製品の形體にて輸入せられたるもの、三四萬臺に及びしは自轉車に関する種々の需要品修繕等によって推測し得る也昨今は自轉車の輸入大に減少せるも尙ほ月々二千五六百臺の輸入はあるべく内地製造の品も亦月一千乃至千五百臺に及ぶべし云々宮地福三郎氏の談として近刊の東洋經濟新報に見たり
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「仙臺新報」第25號
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