2022年9月29日木曜日

車つくし

 車つくし

この錦絵は「新板車つくし」重宣 画 安政2年

一見自転車とは関係のない絵が描かれているが、これも日本の自転車史を語る上では、一つの資料と云える。

特にこの画の中で、大和車に注目したい。竹田近江の陸船車の駆動構造を連想させてくれるからである。大和車(踏車)は灌漑用の装置。

それに「初荷の車」や「出しのうし車」の車輪形状も参考になる。

絵師は二代目の歌川広重(歌川重宣) 文政9年(1826)ー 明治2年(1869)

弘化のころに初代歌川広重に入門。初期は重宣 (しげのぶ) と称した。

「新板車つくし」重宣画 安政2年
国会図書館所蔵