2023年4月22日土曜日

自転車関係資料- 230

 自転車関係資料- 230

下の資料は30年ほど前に名古屋の八神氏から送られてきたもの。

メモ書きによると、イタリアのカステリ(Castelli)社の社長コレクションで転売希望とあるが、たいへん高価である。チネリ、ビアンキ、レニアーノ。写真ではなく白黒コピーなので見にくいが、そのフォルムは分かると思う。


転売希望の自転車


レニアーノ 1953年

ビアンキ 1957年

ビアンキ・チェンテナリオ 1985年
Bianchi centenario

チネリ・レーザー・ストラーダ
 Cinelli LAZER STRADA 

資料提供:八神史郎氏

カステリ社について、
イタリアのミラノに本拠を置くサイクルウエアーのメーカー。カステリ社の歴史は、1876年にミラノの中心部に洋服の仕立て屋として創業したヴィットーレ・ジャンニから始まる。
ジャンニは、ACミランやユベントスなどのサッカーチームやミラノバレエ団などに衣装を提供している。1910年代には、世界チャンピオンで5回のジロ・デ・イタリア優勝者であるアルフレード・ビンダに最初のサイクルウエアーを作った。1935年には、ジャンニの従業員だったアルマンド・カステリが会社を買収し、サイクルウエアー業界に進出した。カステリは、従来のウールではなくシルクなどの素材を使って革新的なウエアを作り、ジーノ・バルタリやファウスト・コッピなどの伝説的なサイクリストに着用された。1948年には、アルマンドの息子であるマウリツィオが現在のサソリロゴを作成した。1977年には、サイクル業界初のライクラ素材を使ったエアロダイナミックなショーツを発売し、革命を起こした。その後も、防風・防水・空気抵抗を減らすなどの最先端技術を開発し続け、多くのプロチームやレースで勝利に貢献した。現在も、チーム・イネオスやイタリア代表チームなどと協力して、常にパフォーマンスと快適性を追求している。カステリ社は、サイクルウエアー界のパイオニアとして、その伝統と革新性を誇りにしている。

参考資料:Our history - Castelli Cycling など。