自転車関係資料 - 233
この資料は大正期の広告と思われる。
年代の記載はないが、取扱い自転車の富士覇王号、ケント号、ゼブラ号、プライム号、日の出号などの銘柄から大正後期と判断できる。
開店大特売の広告
工藤商会臼田支店
市村鉄工場自転車部
ケント号の大日本について
1916年(大正 5)12月に創業した大日本自転車株式会社は、日米商店の関連会社として主に国産ラーヂの生産を始めた。
第一次世界大戦でイギリスのラーヂ自転車の輸入が激減したことによる。
その後、大日本自転車株式会社は東京の業平工場を建設して操業を始めたが 4か月足らずで工場、事務所が全焼。しかし 2 か月後には復旧させた。
自転車部品の中で一番工作が難しいといわれていたチェーンの製造を1917年に開始。そして同年には主力となるDNB製ケント号発売。さらにリムやタイヤの生産も始める。
臼田(うすだ)は、長野県の東部に位置する町。
佐久平にあり、宇宙航空研究開発機構の臼田宇宙空間観測所が設置されている。