2023年4月29日土曜日

自転車関係資料 - 234

 自転車関係資料 - 234

この資料はヒドリ自転車の保険証券、昭和8年9月17日付け

表面

裏面


ヒドリ自転車の創業は、正確には分からないが、震災後と思われる。(古い資料では「報知年鑑 昭和3年」のヒドリの広告まで遡るが、大正期は今のところ出てこない)

カッター号、フクフク号、レンサ号が主要銘柄であり、東京都日本橋区あった正輪社が製造していた。
ヒドリ自転車は、堅牢で耐久性の高いフレームや荷台、ロッドブレーキやフルチェーンカバーなどの実用的な装備を備えており、商店や配達業者などに広く利用された。
戦後も昭和35年頃まで製造されていた。

現在では、ヒドリ自転車は一部マニア間ではコレクターズアイテムとなっている。

正輪社 代表 田中 輝
ヒドリ自転車製造
「東京紳士録」 昭和9年版 国会図書館所蔵

ヒドリ自転車株式会社 正輪社
「工業仕入案内・本社調査」 昭和12年度
国会図書館所蔵


註、昭和 30 年 6 月 20 日発行の「捜査資料」30 自転車の研究 京都市警察本部 科学捜査研究所によると、株式会社ヒドリ自転車製作所の住所が東京都葛飾区南立石811になっている。日本橋区から葛飾区に移転したと思われる。

「輪界興信名鑑」
 昭和4年度 東部日本
日本輪界新聞社
昭和4年発行
国会図書館所蔵資料

ヒドリ号のヘッドマーク
翼を広げたマークは変わっていない
昭和35年頃

ヒドリ自転車
カッター号の広告
報知年鑑 昭和3年
報知新聞社調査部 編
国会図書館所蔵