タンデム自転車の歴史 - 2
前回の「タンデム自転車の歴史」の中で「バートリートの自転車の本」についての話が出たついでにその本の中からからタンデム自転車の部分を紹介する。
「バートリートの自転車の本」1934年発行
BARTLEET'S BICYCLE BOOK、 by H.W. Bartleet 1934
SVCC （Southern Veteran-Cycle Club、現在はVCCに名称変更）が創立される前から自転車の歴史研究者はイギリス各地に多くいたが、そのきっかけをつくったのはH・W・バートリートである。彼はもともと自転車競技選手であったが、のち1930年代に入ってからは自転車のコレクター及び自転車史の研究家となり、私設の博物館も建てた。当時彼が出したこの「バートリートの自転車の本」は、自転車史の書籍として重要な古典的な重みを持つ。
この本は、SVCCの元会長ジョン・ピンカートンによって1983年に復刻出版され、再評価されている。自転車史を学ぶ人は必携の一冊と云える。
表紙
破損がある「バートリートの自転車の本」
日本自転車史研究会所蔵
以下同じ
著者の署名あり
一部の写真は湿気により破損しています。
W. W. ガーデナーへ H. W. バートリートから心からのご挨拶申し上げます 1934年
W. W. ガーデナーへ H. W. バートリートから心からのご挨拶申し上げます 1934年
同じ本 破損ナシ
ジョン・ピンカートンによって
1983年に復刻出版された本
図版1
53インチのダルマ自転車に乗る
H・W・バートリート
図版44
ラッカー タンデム自転車 1884年
前は D. W. マクレナン、後は A. G. レニー
図版27
M. & C.「オリンピア」タンデム三輪車
S. F. エッジ (後ろ) とJ. E. L. ベイツ (前) 1890年
図版31
A. J. ウィルソンの実験用タンデム、1885 年。ローバーの後部とカンガルーの前部を連結したもの。ライダーは A. J. ウィルソン (後) とダン アルボーン (前)。
図版31
1886 年に A. J. ウィルソンとダン アルボーンが設計した最初の実用的なタンデム自転車。(ステアリングがつながっていることに注目)
図版53
J. W. ストックスとダンロップ ペーシング チーム、クリスタル、パレス、1897 年。
このグループは、トレード ペーシングの頂点を象徴するものである。
1894 年、私はダンロップ タイヤ カンパニーを代表して、タンデムのアマチュア所有者数名にタイヤ 5 組を提供した。その見返りとして、彼らはダンロップ タイヤのライダーのペーシングを引き受けることに同意した。この小さな始まりから、高度な訓練を受けたプロのダンロップ ペーシング チームが生まれた。H.W.B.
図版57
A. J. ウィルソンと G. P. ミルズがハンバー社で製作したタンデム三輪車、1886年
