タンデム自転車の歴史
タンデムについて: タンデム自転車の歴史
フランク・キャメロン 著
ON TANDEMS: A HISTORY OF TANDEM BICYCLES by Frank Cameron
註、この小冊子には発行年が記入されていない。内容からして1990年頃と判断した。
抄訳、
最近出版されたサイクリングに関する本をざっと調べたところ、サイクリングの歴史の中で殆ど無視されてきた分野であることがわかった。より詳しく調べたところ、これはサイクリングの歴史でも非常にエキサイティングな分野であることもわかった。
H.W.バートレットは『バートレットの自転車の本』の中で、「最初の実用的な二人乗り自転車は、ダン・アルボーンとの共同開発の末、1886 年に A.J. ウィルソン(フェイド)によって設計された」と云っている。
タンデムについて最近の著者はバートレットの本を孫引きして脚色しているが、二人乗り自転車の興味ある歴史については読者に多くを伝えていない。
一人乗り自転車の進化は、1817 年から 1820 年にかけて遊びや趣味の乗り物として始まった。1869 年から1870 年にかけてのボーンシェイカーの時代を経て、1880 年代のハイホイール自転車の時代、そして 1890 年代のダイヤモンド フレームの安全型自転車の時代へと発展した。さまざまな国の書籍、新聞、雑誌、個人文書、特許文書には、膨大な記録が残されている。・・・
表紙
日本自転車史研究会所蔵
最初のタンデム サイクル THE RUCKER 1883
D.W. マクレナンと A.G. レニー、 ノーザン バイシクル クラブが 18 か月使用した「ラッカー」タンデム バイクは、11,000 マイルを走行した。これはタンデムの唯一の記録である。
この写真は、バートレット バイシクル ブックにも掲載されている。バートレットは、この写真の日付を1884年としているが、スコットランド、グラスゴーの交通博物館にあるこのコピーでは1883年の日付である。