2025年12月20日土曜日

ラントーン関連

 ラントーン関連

下の写真は先般、メタに投稿されたもの。

ランサム社のラントーンである。

1868年頃のRANTOON社製三輪ヴェロシペード。ブルックランズ博物館。

このラントーンは、ロンドン、ストランド、エセックス・ストリート10番地のS&Eランサム社が販売。

デイビス・アンド・ランサム社がヴェロシペードを実際に製造していたかは、疑問であり、恐らくは外注し、組み立てと仕上げを自社の工場で行っていたはずである。1869年のヴェロシペード流行の年には、注文が殺到し、ロンドンの鍛冶屋や馬車メーカーは多かれ少なかれヴェロシペードの部品製造に携わっていたと考えられる。

ランサム社のラントーン
ブルックランズ博物館

フレームに、「490 E.R. RANSOME」と刻印されている。
このヴェロシペードは、フランス・ヴェロシペード・カンパニーのために活動していたA. Davisによって販売されたもの。

「ヴェロシペードの使用法」
A.デイヴィス著
ロンドン:1868年

広告、
フランス・ヴェロシペード社 小売部門
A. デイビス、ロンドン、ストランド14番地
卸売 S. & E. ランサム、ロンドン、ストランド、エセックスストリート10番地
(輸出・出荷部門、タンジー・ブラザーズおよびホルマン 10、ローレンス パウントニー レーン、EC)
フランス・ヴェロシペード社の販売代理店に指名。最高級モデルの刻印が施されており、新しいパターンが導入されるたびに追加される。代理店からの問い合わせによると、現在、フランス各地の様々なメーカーから3000台以上のヴェロシペードが注文されている。

注文は、常に受付日に基づいて優先順位が付けられる。販売手数料がわずかである代理店は、その都度現金での支払いをお願いする。記載されている価格は最高級のヴェロシペードの価格であり、ロンドンからフランスまでの輸送費も含まれている。

注文の際に必要なヴェロシペードを示す番号を伝えていただければ十分である。二輪ヴェロシペードの場合は、脚の長さと乗る人の体重をお知らせください。そうすることで、適切なバランスのとれた、十分な強度を持つヴェロシペードを提供できる。価格の違いは、ヴェロシペードの仕上げと装備によって異なる。


2025年12月19日金曜日

自転車の歴史

 自転車の歴史

昨夜、NHK BSで自転車の歴史が放送された。

"ギュギュっとイッキ見TV" 自転車

[BS] 2025年12月18日 午後7:30 〜 午後8:00 (30分)

ひとつのテーマの歴史をギュギュっとVTRにまとめ、イッキ見する!今回は「自転車」。配達、通勤、通学、買い物…。自転車の歴史から日本人の暮らしの変化が見えてくる。


以下はその映像の一部
サイクリングブーム
撫岳荘キャンプ村 山中湖

東海道自転車競走
大阪~東京

石川県輪島市深見町
道路が開通し自転車練習に励む住民たち

自転車は戦後の平和産業
昭和20年代

不鮮明だが自転車後輪のサイクルスタンドに注目
大正・昭和初期

2025年12月18日木曜日

自轉車瓦版  第63号

 自轉車瓦版  第63号

昭和60年7月9日発行

☆「Bicycle Club」8月号(東邦出版 60.8.1 発行)に三菱十字号の記事が載っている。十字号についてはこれまで余り知られていなかったので、たいへん参考になる。特に設計者である本庄季郎氏から直接当時の模様を取材しているので信ぴょう性が高い。今後、十字号に関する一つの貴重な資料となろう。十字号は、現在、 自転車文化センターとこの記事にある田辺氏が所有しているが、いずれも量産車の 2号機である。1号機は、当研究会が所有している。


当研究会所有の十字号(初期型)
三菱十字号 1947年製
この写真は入手時に近い1983年に撮影 

同上

「Bicycle Club」1985年8月号

目次
自転車、そして人<DUJEE>
70頁に十字号の記事

2025年12月17日水曜日

ラッジ関連 - 4

 ラッジ関連 - 4

1889年発行のラッジ・サイクル・カンパニー社の自転車と三輪車のイラスト入り価格表
発行年: 1889年
会社名: Rudge Cycle Company, Limited


9頁

ラッジ・タンデム三輪車 No.1(コンバーチブル)
調整可能仕様:30インチサイドホイール、28インチ前輪、ハンドルバーとシートピン、フットレスト。前輪はスプーンブレーキ、後輪はバンドブレーキ、4つの車軸ベアリング、特許取得済みの取り外し可能なクランク、ペダルを除き、全体にボールベアリング。
仕上げ:エナメル仕上げ。メッキパーツ。
価格:32ポンド。
付属品:ボールペダル(ペア20シリング)、中空リム(40シリング)、ダブルステアリング用コネクティングロッド(20シリング)、後輪ドレスガード(10シリング)
チルトホイール端までの長さ:6フィート6インチ
幅:37インチ
重量:約95ポンド


10頁
ラッジNo.2三輪車
仕様:サイドホイール34インチ、前輪28インチ、タイヤ(両輪)。車軸ベアリング4個。ペダルを除くすべての部分にボールベアリング。前輪に強力なスプーンブレーキ。
仕上げ:エナメル仕上げ。メッキパーツ。
価格:18.18ポンド
付属品:ボールペダル20インチ、ドレスガード12/6インチ、スプリングフォーク15インチ、ラゲッジキャリア7/6インチ、バンドブレーキ30インチ、全長6フィート、全幅34インチ
重量:約67ポンド


11頁

ラッジ・タンデム三輪車 No.2(コンバーチブル)
仕様:サイドホイール32インチ。前輪28インチ。ペダルを除き、ボールベアリングを全面に使用。車軸ベアリング4個。前輪に強力なスプーンブレーキ。前部にドレスガード。調節可能なシートストーク。
仕上げ:エナメル仕上げ。メッキパーツ。
価格 27ポンド
付属品:後部ドレスガード 10シリング、裏地 10シリング、後部バンドブレーキ 30シリング。全長 6フィート(約1.8メートル)、全幅 38インチ(約91センチ)。
重量 約45.4kg

2025年12月16日火曜日

自轉車瓦版  第62号

 自轉車瓦版  第62号

昭和60年7月23日発行

★暑中お見舞申し上げます。つゆが明けたと思ったら、連日、30度前後の気温の日がつづいています。皆様は、いかがお過しでしょうか、それぞれの職場で汗を流していることと思います。私にとってこの夏は大変暑い夏になりそうです。と言うのは8月中は、土曜・日曜も返上して勤めに出なければならなくなったからです。仕事とはいえ、今から汗が出て来る思いです。夏休みをとって、この瓦版を毎日発行しょうと目論んでいましたが、どうやら2,3号の発行になりそうです。それもいたしかたありません。まあ、あせらずになんとか気持だけはクールにしたいと思っています。私事で失礼しました。

☆「忍商報新聞」明治34年1月、1号の広告繍に佐間の根岸商店があり「一、自転車各種、銃砲火薬類、尚又貸し自転車営業仕し候間続々御光来之程奉願上候」とある。 行田市最初の自転車屋は、この根岸銃砲店である。〈行田ことはじめ事典より)  須賀繁雄氏からの情報。

「行田ことはじめ事典」
 大沢俊吉 著 国書刊行会
1982年7月25日発行
国会図書館所蔵

☆ちょっと気になる自転車が登場、この自転車は近頃、ヤマハサイクルより販売されたもので駆動にはチェーンを使わず シャフト・ドライブを採用しでる。なかなかシンプルな作りにになっている。価格は89.000円(モンペール)


「三菱十字号、次号の瓦版で特集」

三菱十字号

2025年12月15日月曜日

ヴィクター号関連

 ヴィクター号関連

 米国特許庁

ニュージャージー州クロスター在住のウォルター・スティルマン・ジュニア

自転車

1891年7月21日付特許第456,387号の一部を構成する明細書

1890年10月10日出願。シリアル番号367,678。(模型なし)

ニュージャージー州バーゲン郡のクロスターの発明者は、自転車および類似機械の駆動機構における新しく有用な5つの改良を発明した。以下はその完全で明確かつ正確な説明。本発明は、チェーンとスプロケットギアの代わりにシャフトとギアによって駆動する「安全」自転車の改良である。本明細書の一部を構成する添付図面を参照。図面中、同様の図と文字はすべての図で対応する部分を示している。

図1は、図示された駆動機構の側面図であり、「安全」自転車に適用された状態が示されている。図2は機構の平面図である。図3は、自転車のペダルシャフトの正面図と駆動機構の端面図である。図4は、駆動機構の一端と自転車の駆動輪の車軸の平面図であり、機構の一部と車軸の一部が断面で示されている。



明細書 1頁

2頁

2025年12月14日日曜日

自轉車瓦版  第61号

 自轉車瓦版  第61号

昭和60年7月20日発行

発行所 日本自転車史研究会(輪史会)

発行日 不定期(1部20円)

☆ラントーンの駆動方式について.

「ラントーン」、この機械は、優れた点のほとんどを兼ね備えており、駆動輪が2つではなく1つしかないため摩擦が軽減されている。手と足を同時に、あるいはどちらか一方だけで操作することができ、運転者の右手のハンドルを回すだけで機械を完璧に制御できる。

ラントーンは体の多くの筋肉を駆使し、必然的に伴う大きな摩擦を考慮すると、達成される速度は非常に大きいため、クランク軸のヴェロシペードのさらなる進歩はほとんど期待できないかもしれない。この機械のスケッチを図5に示す。

クランク軸のヴェロシペードを駆動するには、もちろん非常に大きな力が必要だが、多くの筋肉に分散されるため、舗装道路でもかなり長い時間、時速8~10マイルといった速度を維持することができりる。下り坂では、レバーの非常に速い動きで非常に疲れることが多く、急勾配の坂を登るのに必要な動作も非常に過酷である。しかし、これらのヴェロシペードの一部はウェールズや北インドで、その性能は非常に高く評価されている。

(『THE VELOCIPEDE - How to Ride a Velocipede Straddle a Saddle Then Paddle & Skedaddle 』1869年. The "Rantoone" の部分を抄訳)


図5

23頁

24頁

2025年12月13日土曜日

自轉車 第13号

 自轉車 第13号

雑誌「自轉車」 第13号 快進社 明治34年8月5日発行

本號目次
口絵 函館愛輪運動會
自転車百話(其11)
梅津大尉自転車談(其6)
伊藤蛇腹居士自転車談(其3)
自轉車の應用
勇輪義会第3回遠乗記
自轉車世界周遊者を訪ふ
自転車隊談
躑村生のトークリップ論を読む
自転車論
難報、俱樂部彙報、問答、玉石混合、各地たより
輸友名居録は東京府外三縣
俳句その他

前號目次(第12号 快進社 明治34年7月5日発行)
口絵、10傑投票当選者、鎌倉遠乘
自転車百話(其10)
梅津大尉自転車談(其5)
米国陸軍自転車隊旅行日誌
東北自転車倶楽部遠乘記
勇輪義会第2回遠乗記
いざ鎌倉
双輪かまくら行
トー、クップの効用に就て
墺匈國機動演習に於ける自轉車
自転車茶話
雑録、雑報、陳列場、俱樂部彙報、問答、玉石混合、各地たより
輪友名居録は東京府外四縣
自転車名號集歌外種々

表紙
「自轉車」 第13号 快進社
明治34年8月5日発行

函館愛輪運動會 蓴菜沼
清水平蔵氏寄贈

蓴菜沼
Googleストリートビュー

目次

奥付

2025年12月12日金曜日

ラッジ関連 - 3

 ラッジ関連 - 3

1889年発行のラッジ・サイクル・カンパニー社の自転車と三輪車のイラスト入り価格表

発行年: 1889年

会社名: Rudge Cycle Company, Limited

ラッジ特許取得ボールベアリング

これらのベアリングは、現在、マシンにとって非常に重要である。600万回以上回転しても、目立った摩耗や部品の緩みは見られない。

ベアリングの調整が必要な場合は、図1に示すように、ベアリングのラグにある四角頭ピンAを緩める。これによりディスクが緩み、矢印の方向に回転させてベアリングが十分に締まるまで回すことができる。四角頭ピンAをしっかりと締め付けるように細心の注意を払うこと。そうしないと、マシンの動きによってディスクが緩んでしまう可能性がある。図2と図3はベアリングの原理を説明しており、調整方法を容易に確認できる。後輪の調整も同様に簡単に行える。フライス加工されたワッシャーがある側のナットを緩め、ベアリングが締まるまでワッシャーを指で左から右に回す。その後、ナットをしっかりと締め直す。コーンを締めすぎないように十分注意。通常は8分の1回転で十分である。


6頁

7頁
ラッジ・レーシング三輪車

8頁
ラッジNo.1三輪車


2025年12月11日木曜日

自轉車瓦版  第60号

自轉車瓦版  第60号

昭和60年7月19日発行

★瓦版の第48号で「寅次郎が、この糸車の名称を借りて・・・」と書いたが、むしろ当時人力によって回転する車輪状のものが付いてる機械は、糸車も含めて「自転車」という名称が一般的な使われ方であったようである。それが寅次郎の自転車への命名によって固有名詞に変化していったのではないかと思っている。

次に、書籍情報として、次の3点を紹介する。
①『自転車は、おあずけ』児童書、草土文社、初版1981年 ¥1300-
②『 空とぶ自転車』児童書、スミー作、白木茂訳、沢田紀子絵、 文研出版、初版1976年
⓷『超男性』アルフレッド・ジャリ著、渋沢龍彦訳、白水社 1975.5.20、初版発行 ¥1600-、この本には、「一万マイル競走」の項で5人乗り自転車について、詳しく書かれている。また著者自身が自転車に乗っている写真もある。
以上は、真船氏からの情報

 ★最近届いた古書目録に次のような本があった。
①「遠乗会」三島由紀夫、初版力バー帯付、昭.26.¥45000-(東京・中野書店)、②『新聞集成明治編年史』15冊揃い、財政経済学会、昭和50年、 ¥85.000- 
⓷「ジャパン・ パンチ」文久2年~明治20年、ワーグマン編、合本復刻 10冊 ¥65,000-
②と③は、東京、八正堂書店、④「車の科学」藤田静太郎、昭,17  ¥2700-は、東京・アドニス。

『車の科学』藤田静太郎著
国会図書館所蔵

2025年12月9日火曜日

ラッジ関連 - 2

 ラッジ関連 - 2

1889年発行のラッジ・サイクル・カンパニー社の自転車と三輪車のイラスト入り価格表
発行年: 1889年
会社名: Rudge Cycle Company, Limited

はじめに
ラッジ・サイクル・カンパニー・リミテッド
故D・ラッジ氏によって創業されて以来、18年目を迎えるにあたり、新シーズンの価格表を皆様にご公開できることを大変嬉しく思います。
これまで「ラッジ」マシンは大きな成功を収めてきましたが、その成功はシーズンごとにさらに拡大し続けており、これだけでも当社の製造に対するご好評を物語っています。
No.1「バイシクレット」は、多くの重要な細部においてさらに改良されており、図解で詳しく説明しています。(23ページ参照)
No.2「バイシクレット」。価格に見合った一流のマシンであることがお分かりいただけるでしょう。昨シーズンは数千台を販売しました。(24ページ参照)
No.3「バイシクレット」。このタイプの他のグレードよりも低価格のマシンを求める多数の問い合わせを受け、初めてこのマシンを発売する運びとなりました。購入を検討されている方には、他のメーカーの、はるかに高い価格のマシンでは到底及ばないと自信を持ってお約束できます。
「バイシクレット」レーサーは今シーズン、あらゆる種類の自転車で数々の記録に加え、安全性に関する世界記録も獲得しました。このクラスのマシンの中で、レーシングマンの間では最高のマシンとなるでしょう。

No.1三輪車「ラッジ」は私たちの期待をはるかに上回り、これを超える三輪車は市場に存在しないと断言できます。昨シーズンにこのマシンを初めて導入して以来、いくつかの変更と改良が行われており、これらについてはイラストの下に詳しく説明されています。(8ページ参照)・・・

はじめに 3頁

4頁

5頁

自轉車瓦版 第59号

 自轉車瓦版 第59号

昭和60年7月15日発行 日本自転車史研究会

★雑誌『愛輪』について、明治の自転車雑誌については、以前に会報の21号でもとりあげたが、この程、『愛輪』という雑誌が発行されていたことか分かった。この雑誌は石川県金沢市の自転車クラブ、金澤愛輪倶楽部が発行したとのことで、創刊は、明治36年10月10日である。これでまた一つ明治の自転車雑誌が発見されたことになる。しかし、残念ながら、今のところ、原本は一冊も見つかっていない。恐らく国会図書館にもないと思われる。明治37年1月1日発行の『輪友』の広告欄に、大きくこの『愛輪』 が出ている。はたして、『愛輪』は、何号までつついたのであろうか。今後の調査を待ちたいところである。

『自転車』、『輸友』、『猟輪雑誌』、『自転車世界』、『三友』、『輪界(大阪)』、『輸友銃猟写真雑誌』、『輪界(東京)』、『清輪』、『信越輪界』、『愛輪』・・・?


『輪友』第27号 
明治37年1月1日発行の広告より

謹賀新年
全國輪友諸君の萬福を祈る
一月一日
金澤愛輸俱樂部
愛輪は石川金澤市より發行する自轉車雑誌なり
愛輪は金澤愛輪俱樂部の機關雑誌なり
愛輪は普く輪界の記事を網羅せる雑誌なり
愛輪は毎號美麗なる寫眞版數葉を挿入せり
愛輪は毎號懸賞俳句の募集あり
愛輪は明治三十六年十二月十日 第二號を發刊せり
愛輸は一部定價金八錢十部前金七十錢なり
石川縣金澤市下近江町四十九番地
發行所 金澤愛輸俱樂部雜誌部

2025年12月8日月曜日

ヴィクター号関連

 ヴィクター号関連

アメリカ合衆国特許庁

チコピーフォールズのチャールズ・E・W・ウッドワードとボストンのチャールズ・R・オーバーマンは、マサチューセッツ州ボストンのオーバーマン・ホイール・カンパニーの譲渡人。

ベロシペード

明細書は、1890年5月27日付特許第428,991号の一部です。出願は1889年4月27日です。シリアル番号は308,796。(模型なし)

マサチューセッツ州ハンプデン郡とサフォーク郡のチコピーフォールズとボストンに居住するチャールズ・E・W・ウッドワードとチャールズ・R・オーバーマンは、ベロシペードのいくつかの新しく有用な改良を発明した。そして、本明細書の一部を構成する添付図面を参照しながら説明する。

本発明はベロシペードの改良に関するものであり、その目的は、後輪駆動安全タイプのタンデム自転車に特に適した、シンプルでコンパクト、強固で効率的な駆動機構を製造することである。これにより、ホイールベースを最小限の長さに短縮し、ライダーの重量を分散させて最良の結果を得ることができる。

これらの目的を念頭に、本発明は、後述するように、また特許請求の範囲にも明記されているように、特定の構造の詳細および部品の組み合わせを有する自転車である。

添付図面において、図1は本発明を具体化した安全タンデム自転車の側面図であり、図2は図1の線a-bにおける拡大水平断面図、機械の駆動接続部を示している。



明細書 1頁

2頁

2025年12月7日日曜日

自轉車瓦版 第58号

 自轉車瓦版 第58号

昭和60年7月15日発行 日本自転車史研究会

資料版

☆名古屋の八神氏より、 "poutrait-morin”という、美しい自転車の部品カタログを送っていただいた。このカタログはフランスで発行されたもので、表紙は、52種類のアンティーク・ポスターでデザインされている。

(このアンティーク・ポスターを資料版として一部を以下に転載る)


プトレ・モラン・カタログ(1985年)
表紙の一部

同上

ソシエテ・ラ・フランセーズ
パリ、サン・フェルディナン通り27番地

シリウス自転車のポスター
サイクルズ・ シリウス
パリ、デュレ通り14番地&16番地

2025年12月6日土曜日

ヴィクター号関連

 ヴィクター号関連

アメリカ合衆国特許庁

コネチカット州ブリッジポート在住、チャールズ・D・ライス

自転車

1890年4月8日付特許第425,390号の一部を構成する明細書

1890年2月6日出願。シリアル番号339,474。(模型なし)

アメリカ合衆国市民であるチャールズ・D・ライスは、コネチカット州フェアフィールド郡ブリッジポートに居住し、自転車の駆動機構におけるいくつかの新しく有用な改良を発明した。そして、以下は本発明の完全、明確、かつ正確な説明であり、本発明の技術分野の当該業者が本発明を製造および使用できるようにする。

私の発明は、自転車用のシンプルで耐久性があり、安価な駆動機構を提供することを目的とする。この機構は、自転車の前進に対する抵抗の変化を補正するように調整される。つまり、走行中に悪路や坂道に遭遇した場合はいつでも、自転車が動かない、または駆動できない場合でも、速度を低下させる代わりに自動的に加速するように部品を構成及び配置する。これにより、これまで不可能だった走行が可能になり、同時に自動的に速度を落とし、これまで不可能だった登坂や悪路でも、はるかに大きなパワーを加えることができるようになった。これらの成果は、動力伝達ベルトと組み合わせて、柔軟な自動調整駆動プーリーを使用することで達成した。つまり、プーリーが様々な状況に対応できるようにした。

図1

図2

明細書 1頁

2頁

3頁

4頁