力士と自転車
コロナ禍で、今回は両国国技館で3月14日から始まった春場所の大相撲も中日(なかび)を迎えている。特に後援をしているわけではないが、私の贔屓力士は照ノ富士、妙義龍、炎鵬、御嶽海、朝乃山、逸ノ城である。
ところで、これも力士と自転車の新聞広告で、先のデートン号に乗る国見山と同じ図柄だが、よく見ると国見山の他に常陸山、太刀山、若島、駒ケ嶽関の名前が見える。皆当時の人気力士である。
自転車競技選手として活躍した鶴田勝三、砂田松次郎の名もある。
明治後期に活躍した上位力士
元横綱、常陸山 谷右衛門 ( ひたちやま たにえもん ) 1874-1922
元横綱、若島 權四郎(わかしま ごんしろう)1876-1943
元横綱、太刀山 峯右エ門(たちやま みねえもん)1877-1941
元横綱、大砲万右エ門 (おおづつ まんえもん)1869-1918
元横綱、梅ヶ谷 藤太郎 二代目(うめがたに とうたろう)1878- 1927
元大関、駒ヶ嶽 國力(こまがたけ くにりき)1880-1914
元大関、國見山 悦吉(くにみやま えつきち)1876-1924
参考までに昭和13年頃の自転車に乗る双葉山の写真も下に載せる。
尚、明治36年5月15日発行の雑誌『輪友』第19号、15頁~17頁に「相撲と自転車競争」という記事があるので、追って紹介したい。
双輪商会の新聞広告
明治38年6月30日
新聞名不明
國見山
明治36年
自転車の銘柄は不明