堅牢のデートン号
コロナ禍中の今月14日からはじまる大相撲春場所の番付が発表され、人気の照ノ富士は先場所に続き東の関脇となり、大関復帰をめざす。因みに彼の体重は、177kgである。
下の双輪商会の広告にある國見山は三十八貫と書いてあるから143kgである。当時としては重量級であったが、現在の力士に比べるの軽量級の範囲になる。
自転車の堅牢や耐久性を強調する場合にうってつけな人物は、当時の人気力士であり、その乗用している姿である。この広告を見て顧客も実感し納得する。
双輪商会の広告の文言にも、
三十八貫目の重體を乘せて能く千里を走る輕快と言はずして何ぞや
堅牢と言はずして何ぞや
とある。
双輪商会の広告
明治36年11月10日発行「輪友」より
註、國見山悦吉(1876年- 1924年)
高知県出身の元大関