下の2枚の写真は「寫眞文化」昭和17年5月1日発行からである。
写真の説明、
①バリンタワーク市街はマニラ近郊の街である。バリンタワック(Balintawak)のことである。この破壊された鋼鉄の橋は、パッシグ川にかかっていた橋であろうか。銀輪部隊の勇士の姿が写し出されている。
②昭和16年にまだ人力車が利用されている。大正期に入り、自転車が大衆の乗り物となり、人力車は徐々に姿を消していったのだが、まだ地方においてはこの様に活用されていたことが分かる。
写真の後方にはふんどし姿の少年と2台の大人用自転車が見える。
人力車夫と乗客の顔の表情を見ると、何となく違和感を覚える。
このようなところに格差社会をイメージするのは僻みだろうか。
戦時中とはいえ、その全体の情景はのどかで平和に見える。
①と②の写真を見ていると、これが同じ時代の写真なのかと疑いたくなる。