2021年6月19日土曜日

自転車関係資料㉑

 自転車関係資料㉑

下の資料は少年向け科学雑誌「科学読売」昭和25年5月号である。

現在は既に廃刊になっている。
1949 年(昭24.4)から1966年 (昭41.1)まで刊行された。
この号も既に発行されてから70年以上になる。

下のページは1頁目で折り込みになっていて開くと約2頁分のサイズになる。
自転車の歴史とその種類が一目でわかるようになっている。

先ず①を見ると中央に現在の自転車、左上から左下まで歴史的自転車が年代順に並んでいある。一番始めがシブラック伯爵の木製二輪車ではなく、いまでは通説のドライジーネになっているところがいい。ただし次はマクミランである。当時はマクミランも歴史的自転車の仲間入りをしていたが、現在では否定され、歴史の舞台から消えていく運命にある。
歴史的自転車以外は面白自転車や変わり種自転車といったところである。中央の下あたりに女性が持つ志村精機のロード・パピー号とその下に三菱十字号も見える。
表題の下には自転車検査協会の野添 域の名前もある。
野添 域 の本では「自転車の科学」元宇館 昭和18年発行が名著といえる。
いまでも時々ヤフオクなどに登場する。先般、知人も購入したと聞いている。私もどういうわけかこの本を3冊も所蔵している。
画の前谷 惟光は、当時の漫画家で「少年画報」や「少年倶楽部」で彼の作品が連載されていた。特にロボット三等兵シリーズ(少年倶楽部)は、人気があった。

②はそのページの裏面で、自転車の構造などが分かりやすく絵入りで解説されている。
当時の一般的な実用車の構造で、すべての部品を細部に至るまで分解し説明している。下の囲みの中の解説も当を得ている。あらためてよく見るといまでもたいへん参考になる。

①自転車の歴史と種類

②自転車はこんな部分でできてる