2021年6月8日火曜日

大正4年のアルバム⑥

 大正4年のアルバム⑥

今回も仙台アルバム 白崎民輔 編 白崎写真所 大正4年である。

その151頁に玉澤老舗と若生掛物店が出ている。
双方とも和菓子屋である。

①の玉澤老舗は屋号のごとく、創業は古く1675年(延宝3年)と伝えられいる。「九重(ここのえ)」は当時からの銘菓の一つ。

玉澤老舗、仙台市国分町玉澤横丁角二十二番地
店主、玉澤傳蔵
品目、九重、葡萄九重、しほかま、ゆべし、ほしの梅、葡萄羊羹、梅羊羹などの銘菓。

地名までが玉澤とは驚きである。
現在は、玉澤総本店と九重本舗玉澤とがある。
この写真にある玉澤老舗は既に廃業していて、その暖簾を継承した2店舗が現在に至っている。

店舗前の写真を見ると、
左から、子供が三輪車に乗っている。中央に人力車、そして左隅に自転車が2台とその前に木製の自転車置台も見える。自転車にはやはり荷台もスタンドも付いていない。
人物は子供の他に店の中にも居る様子だが暗くてよく分からない。

②の右上は、若生掛物店
菓子製造業、若生掛物店
店主、 若生松之助
仙台市本村本町八十八番地

写真を見ると、
左側に荷車が2台、それに自転車が1台、人物は幼児と子供を含め14人、店頭にはたくさんの梱包された商品箱が積み重ねてある。かなり手広く営業していたことが伺える。

現在は既に廃業しているようで検索しても見当たらない。

①玉澤老舗を拡大

②151頁の全体写真
仙台アルバム
白崎民輔 編 白崎写真所 大正4年
国会図書館所蔵資料