自転車関係資料⑳
下の資料は大正7年5月発行の山本タイムス、第24号 12・13頁である。
トレードマークとヘッド部、それに安全第一、雄飛号が目に留まる。
このトレードマークを見てすぐに嫌悪とアレルギー反応を感じるどこかの国民もいると思う。是非寛容的に見て欲しい。
ヘッド部を見ると確かにきれいな仕上がりで堅牢さも伝わってくる。ランプ掛けも既に標準のパーツとして付いている。この自転車の全体像は②の左上部にある。全体の形状はシンプルで美しい。荷掛けやスタンドが無いので尚更である。ブレーキはロッド式、シートチューブの裏側には空気入れも装着されている。サドルの後ろには小さな工具入れのバックも見える。チェーンケースは洒落たセルロイド製であるが鉄製ケースの選択もできるとある。ただしその下にあるチェーンホイールのヘッドマークと似た意匠をみると、やはりセルロイドの方にしたくなる感じだ。タイヤも黒ではなくアメ色と書いてある。この自転車をカラー写真で見れば更に美しいであろう。
①マークとヘッド部を拡大
②12・13頁
③表紙