2021年6月26日土曜日

自転車関係資料㉔

 自転車関係資料㉔

この資料については、以前紹介している。(沖縄の自転車第1号

たまたま資料を整理していたら出てきたので、原本を載せる。

これは“琉球”第11号 琉球史料研究会、1959年12月28日発行、波座真氏記録(八)、三島 格(ホ)諸事の始り、である。

沖縄の自転車第1号について書かれたものであるが、明治40年というと、本土ではこのころ既に保有台数が12~13万台あったので、かなり遅いような気がする。しかし、八重山警第1号という具体的な登録番号は、いかにも信ぴょう性があり、おもしろい。また、質流れの自転車を20円で買ったとあるが、当時の新車は50円~150円であったので妥当な値段であるよに思える。

ついでに「飛行機の始め」という興味深い記事もあったのでこれも載せる。

自転車の始め
字大川の石垣信雄氏は、日露戦争に従軍中支那天津で自転車をおぼえ、明治四十年(一九〇七年) 八重山警第一号の自転車を買った、これは熊本県人池田某の所持品であったが、流質し、代金二十円であったという。(石垣氏は金し勲章功七級、軍曹である。)

飛行機の始め
大正十年(一九二一年)五月十日、海軍大尉上野敬三氏塔乗機が、大川の海岸に不時着した。私は、執務中であったが、飛出して海中で握手した。同日多良間に不時着した一機が、翌々日当地に飛来、十四日二機とも台湾へむかった。当時宿泊された丸屋旅舘では、同氏は「空中より石垣を尋る」と書いた。

① 波座真氏記録(八) 21頁

② 自転車の始め 23、24頁

③ 飛行機の始め 24頁

“琉球”第11号  全36頁
琉球史料研究会
1959年12月28日発行
この本のサイズ 156×218