2021年6月1日火曜日

大正4年のアルバム③

 大正4年のアルバム③

引き続き、大正4年のアルバムである。

今回は萬屋茶店、仙台市大町四丁目三十一番
店主、一力友助
営業品目、玉露、煎茶、濃茶、薄茶、紅茶
外茶の湯道具一式など。

①の説明、
自転車がよく見ると5台見える。左側の丁稚小僧さんの後ろに木製の自転車置台、縦フレーム部分は鉄製、その上の字は店の名前と思われる。茶箱が店の左右に所狭しと積み上げられている。
自転車には荷台もスタンドも無い。左の小僧さんは、サイズからして後ろの自転車には乗れそうもない。おそらく乗れたとしても三角乗りであろう。右側の丁稚さんは、自分の愛用の自転車のように見える。
軒先上の大きな看板が時代を感じさせてくれる。特に「万」と「茶」の字がいい。

この萬屋茶店の創業は古く、文政12年(1829)と伝えられている。現在の屋号は「よろづ園茶舗」である。

萬屋茶店

②全体の写真
アルバムの153頁
「仙台アルバム」白崎民輔編
白崎写真所 大正4年出版
国会図書館所蔵資料

③現在のお店
よろづ園茶舗(仙台市青葉区)
Googleストリートビューより