改良された「ノーフォーク」自転車など
これも「英国のメカニックそして科学と芸術のミラー」1869年9月24日号
「THE ENGLISH MECHANIC AND MIRROR OF SCIENCE AND ART」
Sept 24. 1869.
17頁
「エウレカ」ヴェローチェ
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「エウレカ」ヴェローチェ
THE "EUREKA" VELOCE.
同封のラフスケッチを提出し、読者に検討してもらいたい。
これをトムリンソンの「エウレカ」と呼んでいる。私の意見では、次のユニークな利点が組み合わされている。
1、シンプルである。
2、軽さ。
3、大きな力。
4、素晴らしいスピード。
5、安全なライディング。
6、ダブルバランスパワー。
7、軽便性。
ステアリングジョイントで折りたたむことができる。
私のスケッチで理解できれば、基本的にはほとんど説明する必要がないと思う。
「ひもと滑車の足踏み」に関しては、私は完全な独創性を主張する。また、通常のステアリング・フォークの代わりにフォールディング ・ジョイント採用。原理は自転車でも三輪車でも同様である。
説明、
A、座席。
B、バックスプリングブレーキ。
C、コードと滑車による踏板への足の鐙。
E、シートの下にコード踏み台用の小さな滑車。
H、ステアリングハンドル。
G、プーリーとコードの踏み板に合うクランク。
F、ステアリング用ジョイントなど。
ジョセフ・F・トムリンソン(JOSEPH F. TOMLINSON)
「ノーフォーク」自転車
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改良された「ノーフォーク」自転車
IMPROVED "NORFOLK" BICYCLE.
改良された「ノーフォーク自転車」のスケッチを送った。
駆動輪を後ろに置くのではなく、手前に配置。メカニック227号に参照。(一番下にこの号の表紙を載せる)
したがって、それははるかに短くすることができる。
駆動プーリーは非常に低く配置されているため、地面の4インチ以内にクランクが下がる。
サドルも、発進前にライダーが立つことができるように配置されており、必要に応じて昔のダンディホース・スタイルで発進することもできるため、非常に安全な自転車になっている。
2つの駆動プーリーのスピンドルを支えるアイロンは、背面のスリットを通過し、ストラップをいつでも締めたり緩めたりできるように、上部の手ねじで固定されている。
ステアリングは、バーからサドル下のリングを通ってフォークのクロスバーに至るコードによる。
私は木の背当て作ることも考えている。
速度だけでなく力も加えて、迅速、強力、安全にする計画がある。
フレデリック・W・シアリング。FREDERIC W. SHEARING.
註、「ノーフォーク」自転車については以前にも紹介している。
ノーフォークのバイシクルを参照。これの改良型であるが、むしろ前輪駆動よりも後輪駆動の方が好ましい。私を含め現代の自転車の形状が当たり前のように思っている人には、違和感がある。
1869年7月30日、№227号
改良前の「ノーフォーク」自転車