ウェイマス三輪車
これも「英国のメカニックそして科学と芸術のミラー」1869年9月24日号
「THE ENGLISH MECHANIC AND MIRROR OF SCIENCE AND ART」
Sep 24. 1869.
註、ウェイマス (Weymouth )とは、 イングランド の ドーセット州(Dorset) にある観光リゾート地の名称。
16頁
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ウェイマス三輪車
THE "WEYMOUTH" TRICYCLE.
貴誌には非常に多くの異なる種類のヴェロシペードが見られるが、私が製作したようなものはない。それは非常に簡単に機能し、少し練習すれば速いペースで走ることができる。
運転の動作もわかりやすいと思う。最大限の力を発揮するのに適している。
図面を参照、前輪または駆動輪がフレームに固定されており、後輪が操舵用に構成されていることがわかる。
私は山形鋼のフレームで製作した。1つの平らな部品が垂直ステアリングバーから後車軸の中心までの側面の間にボルトで固定されている。ボルトLはステアリング車軸を取り付けてピボットを形成している。 2つの側面またはフレームは、後車軸で自由にスライドできる。
フレームは一体成型の方が良いと思う。
前輪が揺れないようにするために剛性が必要な鍛造を使用。駆動輪の直径は3フィート8 インチ。後輪は3フィート4インチ。ストロークは、好みに合わせて変更できる。
コネクティング ロッド E をレバー ジョイント Fに、またはレバー ジョイントからシフトすることにより、パワーも得られる。
この計画は、時間が許せば、ひもを引っ張ったり、ハンドルに触れたりすることで速度を完全に制御できるようにするつもりである。速度を変えることができなければ、ヴェロシペードが完璧であるとは言えない。
考慮する必要があるのは、均一なクランク (レバー) またはプーリーの動作である。
つまり、プーリーの半径よりも長いクランクで操作できることである。
仮定として、直径1フィートの滑車があるとすると、それは 16 フィートのストロークを与えるだろう。 6インチの半円で、9インチのクランクを操作できる。
同じストロークの長さで6インチではなく、3 インチになる。
直角または(ストローク)半回転中のクランクの最も有利な部分でより多くの梃(てこ)作用がある。それでもTにはいくつかの良い点がある。
誰かが特許を取得しているようにも見えるが、この行動は私にとって非常に古いものである。
「レバーのあるなし」(Levers or No Levers)に関する記事は、特派員の何人かが勉強すれば、大いに役立つと思う。
三輪車の図をもう一度参照すると、A が駆動輪であることがわかる。 BB、後輪。 C C、フレーム。 D、クランク。 E E、コネクティングロッド。F F、梃(てこ)。 G、ステアリング ハンドル。H、ステアリング バー。I、ステアリング バーを支える鉄。J、鉄はステアリング バーの下部に取り付けられるが、後車軸を接続するクロス ワイヤーのKに合わせて適切な角度で取り付けられている。 L、フレームを後車軸に接続するセンター ボルト。 M M、シート アイアン。 N、シートまたはサドル。 O、楕円形または任意の形状のスプリングで、ダブル スクリュー クラッチによってシート アイアン M に取り付けられる。スプリングはフレームCに固定されているかもしれないが、ステアリングワイヤーが弛む場合に備えて止めネジで取り付ける。
このスタイルのヴェロシペードには、さまざまな種類のアクションが組み込まれている可能性がある。
W. トリンドン氏が気球 (キツネ狩り) 用の自転車をどのように乗りこなしているか知りたい。
「思慮深い労働者」は一輪車に乗ったのだろうか、それとも角を曲がったのだろうか?
私は自転車に乗るのがとても好きで、とても簡単に習得できると思っている。ある晩、何マイルも走って習得した。
G.ドミニー(G. DOMINY)
註、W.トリドン氏の気球用自転車とは、
以下参照。
380頁
「英国のメカニックと科学のミラー」
1869年7月16日号
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バルーン・ヴェロシペード
THE BALLOON VELOCIPEDE.
熱気球のヴェロシペード。
大きな風船でマシンの垂直性を確保し、ライダーの信頼性を確保すると同時に、坂道の上り下りや悪路の通行をアシストする。
Aは気球に熱風を供給するオイルランプである。
このヴェロシペードのメリットに関し、読者等の意見を聴きたい。
W. T.トリンドン(W. T. Trindon)