この絵は、アメリカのゴーマリー&ジェフリー社製のオーディナリーです。1891年(明治24)発行のカタログから転載したものです。
ちょうど日本ではこの時期、森村開作と兄の明六兄弟が、このゴーマリー&ジェフリー社製のオーディナリーに乗っていました。
このアメリカのメーカーは、1878年にシカゴのトーマス・B・ジェフリーとR・フィリップ・ゴーマリーによって設立されました。その後、企業は成長を続け、アメリカで2番目に大きな自転車企業になりました。1900年には、アメリカン自転車会社に売却されています。
日本では、このオーディナリーの他に同社製のランブラーに人気がありました。志賀直哉は短編小説の「自転車」の中で、ある自転車店のウインドウに飾られていたこのランブラーが急に欲しくなり衝動的に買ってしましたことが、書かれています。