これは競輪社ではなく競輪舎の広告です。この広告は明治42年7月25日発行の雑誌「輪界」(第11号 輪界雑誌社)から転載したものです。この競輪舎の所在地は、東京小石川第六天前(小日向水道端三ノ二八)とあります。先の競輪社の本店は、やはり小石川水道端町一ノ二八にありましたから、ことによると同じ会社かも知れません。競輪舎を競輪社に変更したのでしょうか。
ここにあるキング号という銘柄は何処のメーカーでしょう。恐らくこの時期ですとイギリス製の可能性があります。1901年頃に確かにキングというメーカーがありますが、銘柄とメーカー名が同じとは限りません。むしろ違う場合が普通です。それにしてもキングとは、あまりにも一般的なネーミングです。アメリカだけでも、ザ・ホイールHPで調べますとキングとつくものが16銘柄もあります。