2009年4月25日土曜日

自転車ぶし



 これは、1910年(明治43)10月10日発行の「今流行自転車ぶしと博多ぶし」(編集兼発行者 大淵 浪 発行元:駸々堂)の小冊子です。
 明治30年前後までは一部富裕層の乗物であった自転車も、この明治40年代に入りますと、多くの一般大衆も貸し自転車などを利用するようになりました。自然発生的にこのような「大流行ハイカラ自転車ぶし」まで謡われるようになりました。
 自転車乗りの中には目立とうとして曲乗りに興ずる者も現れました。皮肉と滑稽さの中にも明治庶民の大らかさを感じさせてくれます。