2009年4月23日木曜日

金輪社

  今年は、横浜が1859年(安政6年)に開港からしてから150周年を迎えます。
 この新聞広告には開港50年とあります。
 自転車も文明開化を象徴する一つで、開港してまもない明治元年には、この地にイギリスのラントン三輪車が現れています。そして開港から50年も経ちますと巷には自転車が多く行き交うようになりました。国産化も進み、人力車を駆逐して庶民の足として利用されるようになるのもこの時期です。
 金輪社は、元石川商会の社員であった松浦精一郎がはじめた会社です。彼は、明治時36年に独立して横浜の相生町五丁目に開業しました。その後、明治41年9月には業務も伸展し、尾上町四丁目に移転しています。尾上町と言えば石川商会(尾上町六丁目)があった場所です。金輪社が取扱った主な銘柄はイギリスのモノポールやピースでした。

参考資料:
明治42年7月3日付け横浜貿易新報
横浜成功名誉鑑 横濱商况新報社編 明治43年7月発行